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「ベートーベンの真実」角川書店から出版

本紙掲載日:2020-08-28
3面
角川書店から出版された「ベートーベンの真実」

延岡出身、谷克二氏の新作

◆楽聖の素顔に迫る

 今年はドイツの作曲家ベートーベンの生誕250年。これを記念し、延岡市出身の作家谷克二氏の新作「ベートーベンの真実」がこのほど、角川書店から出版された。鷹野晃氏の写真を交え、56年の生涯をたどりながら「楽聖」の素顔に迫っている。

 ドイツ西部を流れるライン川左岸の都市ボン。本書によると、ベートーベンが生まれた日付は1770年12月17日だが、これは洗礼を受けた教会の記録のため、この前日が誕生日と推定されている。

 宮廷歌手の父親からスパルタ教育を受けたベートーベンは、恩師ネーフェに才能を見いだされて14歳で宮廷オルガン奏者となった。オーストリアのウィーンに移住後はハイドンやサリエリらに学び、作曲とピアノ演奏に専心した。

 音楽家としては致命的な難聴に苦しみながら、「第九」の名称で親しまれる交響曲第9番ニ短調作品125など9曲の交響曲をはじめ、ピアノ協奏曲5曲、ピアノ・ソナタ32曲、オペラ「フィデリオ」など数多くの傑作を世に残した。

 本書は、2018年の現地取材を基に、その生い立ちと取り巻く人々との交流、のちに「傑作の森」と名付けられる実り多き時代、生涯の総決算として作り上げた「第九」と人生の終幕などを数々のエピソードと共に紹介している。

 このうち、「不滅の恋人」として知られる貴族の娘たちとのかなわぬ恋には、野性的な風貌の裏に隠された「人間ベートーベン」の知られざる一面がのぞき、音楽史にひときわそびえ立つ巨人を身近に感じることができる。

 「バッハは神に向かって作曲をし、モーツァルトは貴族に向かって作曲し、ベートーベンは人間に向かって作曲をした」といわれるベートーベン。谷氏は本書の中で「おそらく、ベートーベンの魅力は人間としての卓越した個性にこそあり、だれしもがそれに圧倒され、魅了されるのだと思う」と書いている。

 谷氏は早稲田大を卒業後、ドイツのフォルクスワーゲン本社に勤務。ロンドン大で歴史経済を学んだ。「追うもの」で第1回野性時代新人文学賞、「狙撃者」で角川小説賞を受賞。「サバンナ」「越境線」「スペインの短い夏」が直木賞候補となった。現在はドイツを中心に紀行文を多数執筆している。

 鷹野氏は北海道札幌市出身。主にポートレート、旅をテーマに撮影している。

 「ベートーベンの真実」は定価1700円(税別)。

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