全車に空気除菌脱臭器

県タクシー協会がコロナ対策

◆４社加盟延岡支部「安心して乗って」

　県タクシー協会（吉本悟郎会長）は、新型コロナの感染拡大防止策として加盟企業のタクシー約２０００台を対象に車載用の空気除菌脱臭器の設置を進めている。費用は、県交通事業者感染拡大防止緊急対策事業費補助金を活用し、各支部ごとに順次設置していく。

　同協会は、これまでに感染拡大防止策として乗務員のマスク着用、こまめな手洗いやうがい、乗務前後の検温や健康状態の確認、運行中に窓を開ける車内の換気、運行前後に座席やドアなどの除菌、消毒など新型コロナ対策を講じてきた。今回の空気除菌脱臭器の設置で、さらなる感染拡大防止に取り組む。

　このうち、同協会延岡支部（亀本裕之支部長、加盟４社）は、西都・児湯支部に続き、県内２番目の導入。８月末時点で支部内のタクシー約２５０台のうち約８割に設置が完了した。９月中旬までには全車に配備する予定。

　今回導入された車載用空気除菌脱臭器は２種類。同支部によると「どちらもオゾンや紫外線、イオンなどの効果で空気中の浮遊雑菌、ウイルスなどを除菌、溶菌する。脱臭効果も優れている」と期待する。製造メーカーの発表では、国立大学や総合研究所など第三者機関の研究データでも多くの菌や微生物、ウイルス菌に対して高い除去率が認められたという。

　柳田喜代人支部長代理は「これまでも新型コロナ対策を徹底してきたが、今回の設置はさらなる安全性と快適性の向上につながる。お客さまの評判も良い。安心してタクシーを利用してほしい」と話した。