川水流橋、架け替え順調

左岸側の橋脚２基発注

◆県延岡土木事務所−県道北方北郷線

　五ケ瀬川をまたいで国道２１８号と県道北方北郷線を結ぶ、延岡市北方町の「川水流橋」の架け替え工事が順調に進み、今年度は左岸側の橋脚２基を建設する。これまでに両岸の橋台２基と、橋脚４基のうち右岸側の２基が完成しており、上部工と周辺の道路改良などを含めた総事業費は約４０億円。

　北方北郷線は、北方町川水流を起点に美郷町北郷黒木まで延長約５・６キロの主要地方道で、起点側の川水流橋工区は同道で唯一の未整備区間。既設の川水流橋（橋長２７０・３メートル）は左岸側の１２０メートルが１９５７年、右岸側の１５０メートルが６８年に供用を開始した。完成から５０〜６０年以上が経過して老朽化が進み、加えて、路肩を含めた車道の幅員が４・５〜６メートルと、大型車の離合が困難。また、歩道がないため、歩行者の安全が確保されておらず「災害時の緊急輸送路ともなる重要路線なので、早急に架け替えてほしい」と兼ねてから要望が相次いでいた。

　県延岡土木事務所によると、新橋は現橋の約３０メートル上流に架設。大型車の対面交通と歩行者通行の可能な橋梁（きょうりょう）として整備し、併せて国道２１８号側の交差点と北郷側の取り付け道路も一体的に整備する。２０１１年度に測量・設計、地質調査に着手し、用地買収などを経て、１８年３月に着工した。

　整備延長４４０メートル（幅員９メートル）のうち、新橋は５径間の鋼橋で、延長２７３・４メートル、車道幅員６・５メートル、下流側に幅員２・５メートルの歩道を設ける。右岸側の橋台１基が２０１８年度、右岸側一部区間の県道改良工事と左岸側の橋台１基が１９年度、右岸側の橋脚２基が今年７月に完成した。残る左岸側橋脚２基の契約は既に終えており、洪水期を過ぎた１１月ごろに着工予定。その後、工事の進捗（しんちょく）をみながら、上部工建設に着手する。開通時期は未定だが、「一日も早い開通を目指したい」と同事務所。