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土砂、川を越え対岸まで

本紙掲載日:2020-09-08
1面
椎葉村下福良の現場を視察する国土技術政策総合研究所の土砂災害専門家(TEC―FORCE高度技術指導班)。視察後は捜索活動についての説明、助言を行った=8日
現場対岸の道路にまで押し寄せた土砂。警察は対岸道路脇の土砂も捜索(7日)
現場付近の道路から河川を目視で捜索する警察(8日)

不明4人の捜索再開−8日、椎葉村下福良

◆警察、消防団など260人態勢で

 台風10号の大雨による土砂崩れで家族ら4人が安否不明となっている椎葉村下福良の現場では、けさ7時から捜索活動を再開。警察や消防、建設業者ら計約260人態勢で土砂の撤去に当たるとともに、川下まで範囲を広げた必死の活動が続けられた。(3面に捜索続く椎葉村下福良の関連記事)

 現場は旧鹿野遊(かなすび)小学校近くで、土砂災害警戒区域に指定されている。県などによると、山手から崩れ落ちた大量の土砂や樹木は、建設会社「相生(あいおい)組」(相生秀樹社長)の事務所と相生社長(70代)の自宅を直撃。その下を流れる十根川の対岸まで達した。

 7日午前6時ごろに地元消防団員が被害現場を確認し、自力で脱出した相生社長を救助。相生社長の話から発生は6日午後8時すぎとみられており、妻の勝子さん(60代)と長男の泰孝さん(30代)、ベトナム人技能実習生の男性2人(ともに20代)も巻き込まれて、安否不明となった。社長本人はあばら骨が折れていたが命に別条はないという。

 県警本部によると、台風接近に備え椎葉駐在所には3人の警察官を待機させており、7日午前7時45分ごろに県災害対策本部からの第1報を受けて現場へ急行。10時前から村役場や消防団、建設業者などとの捜索を開始した。

 昼すぎには救出救助に特化した機動隊員48人も到着したが、積もった土砂は大量に水を含み作業は難航。現場では断続的に雨が降り、山側から流れる水が濁るなどして二次災害の危険性が高まったため、しばしば中断しながらの活動となった。

 この日は現場対岸に押し寄せた土砂部分を中心に捜索し、流された可能性もあるとみて川下を目視探索。県警の要請で大阪府警の広域緊急援助隊126人、車両20台も夕方までに到着したが、この日は参加せず午後6時に活動を終了した。


◆国の専門家が現地入り−高度技術を指導、助言

 8日は重機も使い本格的に現場の土砂を撤去。日向市消防本部も加わり、行方不明となっている4人を少しでも早く見つけ出そうと、川下の捜索範囲も広げて懸命の捜索活動が続けられているが、正午現在、発見には至っていない。

 一方、県から国土交通省への要請で、国土技術政策総合研究所の土砂災害専門家(TEC―FORCE高度技術指導班)も午前中に現地入り。捜索活動への技術的な助言を行う。

◆大阪府警の派遣隊、諸塚村に野営

 県警本部によると、大阪の部隊は九州地方の災害発生に備え、台風接近前から広島県に待機。現地派遣は3日間を予定しており、諸塚村運動公園に野営しながら、捜索・救助活動に参加するという。


◆8日午前7時から再開

 一夜明けた8日、土砂崩れに巻き込まれた事務所と住宅があった現場では午前7時から捜索が再開された。地元消防団が現場視察を行った後、同8時ごろから重機を使って作業を開始した。

 椎葉村総務課の椎葉和博課長によると、捜索活動は事務所と住宅があった現場の土砂撤去が最優先に行われている。「ぬめりもあり、非常に困難な状況。土砂を搬出できる所が1カ所で手こずっている」と表情を曇らせた。

 消防団などは現場を重点的に捜索しながら、下流域のダムまで範囲を広げている。現在は水位も高く、濁っているため、当分の間は陸上から目視で行う。併せて7日から防災ヘリ「あおぞら」も上空から捜索を行っており、今後はドローンも導入する予定。

 同9時15分すぎには永山寛理副知事が到着、椎葉晃充村長らと視察。永山副知事は「対策本部で話は聞いていたが、被害の甚大さを痛感した。一刻も早い安否確認、救助が必要。速やかな対応策に県もできることは協力したい」と力を込めた。

 椎葉村長は、先週末に相生社長と交わした会話に触れ、「台風後の撤去作業を頼んだばかりだった。まさか事務所(住宅)がこんなことになるとは。とにかく4人の無事を祈るばかり」と語った。

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