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高森文夫、20代の肖像画

本紙掲載日:2020-09-12
1面
高森の肖像画を持つ佐藤さん=前列中央右=と左は中也の肖像画を持つ福良会長

日向市東郷町が生んだ詩人−佐藤さんが鉛筆で描く

◆顕彰会の福良会長に贈呈

 日向市東郷町高森文夫顕彰会(福良信一会長)に10日、会員でもある同町山陰丁(羽坂)の無職佐藤図南雄=つなお=さん(79)から、高森と詩人中原中也(1907〜37年)の肖像画が贈られた。

 贈呈式は同日、同町山陰辛(鶴野内)の東郷公民館・さくら館であり、顕彰会の8人が出席。佐藤さんから福良会長に手渡された。

 佐藤さんの鉛筆画の技術は、以前から顕彰会内でも高い評価を得ており、「高森と中也が友情を育み、親交を重ねた20代のころの肖像画がほしい」との福良会長の依頼を佐藤さんが快諾。東郷町坪谷の若山牧水記念文学館に収蔵されている写真を参考に制作した。

 佐藤さんは、「鉛筆画は独学。町長時代の高森先生にはお会いしたことがある。中也との友情を想像しながら描いた」と話した。

 福良会長は「高森文夫を語る時に欠くことができないのが、中也との交友関係。顕彰会活動の幅も広がる。肖像画を顕彰会の宝として十分に活用させていただく」と述べた。

 顕彰会は今後、さくら館内にある図書室の一角に「高森文夫コーナー」の計画をしており、市教委とも相談しながら準備を進めている。

 詩人高森文夫は1910(明治43)年、同町生まれ。旧制延岡中学校から成城高校、東京大学仏文学科に学んだ。卒業後、母校延岡中学で教壇に立った後、39年に中国東北部(旧満州)に渡り満州映画協会に入社、映画制作に携わった。現地で応召後、シベリア抑留を経て、帰還後は延岡市や東郷町の教育長、東郷町長などの要職を歴任、98年、惜しまれつつ88歳の生涯を閉じた。

 高森は幼少より文学に熱中。文学への造詣が深く、本格的に詩の世界に踏み込んだ昭和初期、当時の詩壇から叙情派の詩人として、その才能を高く評価されていた。多くの詩歌を残し、37年に第1詩集「浚渫船(しゅんせつせん)」、68年に第2詩集「舷灯(げんとう)」を出版。浚渫船は「第1回中原中也賞」を受賞。東郷小(現東郷学園)や坪谷小、富島高、日向高など県内16校の校歌を作詞している。

 成城高時代に詩人中原中也と出会い、深い交友を重ねた。2人は固い絆で結ばれ、「高森ほど深く中也の心に入り込んだ詩人はいなかった」と言われている。中也は亡くなる(享年30歳)までの数年間、幾度となく当時の東郷村に高森を訪ね、滞在中に「材木」など数編の詩を残している。

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