歓声、声援あるは５０％

展示会や行事の施設収容率

◆延岡市、国の方針に準じた対応

　新型コロナウイルス感染防止を踏まえた公共施設利用の定員制限について、延岡市は１日から、大声での歓声や声援があるイベントなどは施設収容率の５０％以内、ない場合は１００％以内を目安とする国の対応方針に準じることにした。期間は１１月３０日まで。

　市危機管理室によると、国が先月示した「１１月末までのイベント開催制限の考え方」の方針に沿い、コンサートや演劇、スポーツ大会などのイベントで大きな歓声・声援が想定されるものについては定員を施設収容率の５０％以内、ない場合は１００％以内を目安とする。

　展示会や地域行事なども同様に制限しつつ、定員が設定されていない場合で大きな歓声・声援が想定される催しは１メートル程度の間隔を、それ以外はガイドラインの感染拡大対策を行うことを前提として、密が発生しない程度の間隔を空ける。

　全国的、広域的な祭りなどのイベントは、中止を含めて開催に慎重な判断を促す。

　施設利用に当たっては、発熱など風邪症状のある場合の自粛や、マスク着用と手指消毒の徹底、感染発生に備えた参加者の記録と把握、扉や窓の開放による換気や定期的な除菌・消毒作業などの実施を求める。演者が歌唱などを行う際は、舞台から観客まで最低２メートルの距離を取るとしている。

　延岡市は、県の新型コロナウイルス感染症の警戒区分の引き下げなどに合わせ、感染防止を目的とした公共施設の臨時休館を段階的に解除してきたが、大会やイベントの規模に関しては先月まで屋内施設は定員の５０％、屋内体育施設は２５％、屋外施設は上限を１０００人としていた。

　また、図書館・分館は入館時の名前と連絡先の記入や一部サービスの利用制限、ヘルストピア延岡は営業時間の当面の短縮（午前１０時から午後８時、プールは同７時）、駅前複合施設エンクロスは市民活動の主催者と参加者の名簿作成を求めるなど、１日以降も独自対策を行う施設もある。