宮崎・学生ビジネスプランコンテスト

本紙掲載日：2020-10-07

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グランプリを受賞した安藤さん（右）＝３日、宮崎市

延岡出身宮大４年・安藤さんがグランプリ

◆携帯用非常食・スマホケースに収納

　県内の学生らが参加する「宮崎・学生ビジネスプランコンテスト」の決勝ステージは３日、宮崎市民プラザであった。宮崎大学農学部応用生物科学科４年の安藤彩夏さん（延岡市・延岡高出身）がグランプリに輝いた。安藤さんはスマートフォンケースに収納できる携帯用非常食「ＭＯＢＩＬＥＦＯＯＤ」を提案。「いろんな人から評価され率直にうれしい」と喜んでいた。

　宮崎銀行と宮崎大が、連携協力の一環で主催。県内の大学、短大、高専生を対象に問題意識や発想力、構想力、研究成果を生かしチャレンジを支援。本県から世界を視野に活躍する人材を育成・輩出する事業。１７年から開催し今回が４回目。

　決勝プレゼンテーションには、参加２０組の中から選ばれた７組が出場。環境や福祉などさまざま問題、課題を解決する独自の事業アイディアを発表した。

　今回は、新型コロナの影響で、発表者や審査員の一部はリモート出演。無料動画サイトでライブ配信も行われた。

　安藤さんは、屋外での被災時、救助を待つ間に対応できる非常食をと、現代人のほとんどが常に持ち歩くスマートフォンと、ケースに目を付けた。

　非常食は、スイーツ用に開発されたシート状のドライフルーツ。スマホケースに入るフルーツシートは厚さ２ミリで、２年以上の保存が可能という。

　大学での学習を生かして非常食としての栄養バランスを研究。糖分を増量し、完成した試作品は、①疲労回復②口や喉の渇きを潤す③精神安定─などの効果が期待できるとした。

　審査員との質疑応答も重ねた安藤さん。第２０回九州・大学発ベンチャー・ビジネスプランコンテスト（ビジコン九州大会）にエントリー済みで、「ビジネスや戦略性という観点からの助言をいただけた。それも基にプランやプレゼンをさらにブラッシュアップできれば」と話していた。