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伝統行事「絶やしたくない」

本紙掲載日:2020-10-09
1面
日陰山を一望できる西郷上野原の梶原地区に放牧され、優雅に草を食べる神馬
2頭を育てる大野英樹さん
砂ぼこりを舞わせながら勇壮に駆ける姿も見られる

御田祭牛馬入れ存続のために−美郷町西郷

◆畜産農家の大野さん、祭り馬2頭を飼育

 美郷町西郷の畜産農家・大野英樹さん(48)が先月20日から、西郷で約50年ぶりとなる馬の飼育を始めた。伝統行事・御田祭の目玉「牛馬入れ」の存続と地域活性化が目的。馬の乗り手でもある大野さんは「御田祭は12年後に千回目を迎えるので、生きているうちは絶やしたくなかった。馬を起点とした町おこしにも取り組んでいきたい」と力を込める。

 飼育を始めたきっかけは、同祭などで使われる祭り馬を飼育、調教してきた宮崎市清武町の妻木国志さんが、健康上の理由で続けられなくなったため。それを知った大野さんが「牛馬入れを絶やしたくない」と2頭を買い取った。

 西郷で飼育されるのは約50年ぶり。西郷村史によると、かつて農耕用や木材搬出のために使われていたが、「昭和30年代になり耕運機や林業機伴いともない次第に姿を消し、同40年代になると全くいなくなった」という。

 馬は両方とも雄の子馬。2歳5カ月が「裕太」、それより小ぶりなのが1歳3カ月の「楓斗」。血統書上の登録名であるため、大野さんは「愛称を町の皆さんから募集できれば」と考えている。楓斗については「今年の御田祭でデビューするはずだったが、コロナ禍で中止になった。来年が楽しみ」と目を細める。

 平安時代から続く伝統行事の神馬となる2頭は現在、雨天時以外は毎週水曜日と日曜日の午前9時から午後3時まで、上野原の梶原地区にある約12アールの畑に放牧されている。

 権現山と地元住民から親しまれる日陰山(標高897・7メートル)が眼前に広がる場所で、砂ぼこりを舞わせながら勇壮に駆けたり優雅に草を食べたりして過ごしている。

 将来的には、地元有志と町おこしに取り組む法人を設立するつもり。馬の観賞や乗馬体験などに加え、梶原地区一帯に地場産品やその加工品の販売所、農産物を収穫できる観光農園などを造り、にぎわいの創出を目指している。

 大野さんは「軽トラ市のような形で、できることから始めたい。観光客が増えることで地域が活性化され、その中から移住者や新規就農者が出てくるかもしれない。その可能性を信じて仲間と一緒に取り組んでいきたい」と意気込む。

 馬の乗り手としての夢もあり、「御田祭が千年を迎える12年後の節目には、ちょうど還暦を迎える。赤いちゃんちゃんこを着て自分が育てた馬に乗り、神田の中を泥しぶきを上げながら一緒に駆け回りたい」と、実現する日を待ち遠しそうにしている。

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