「ひなたＷＯＭＡＮ」（５１）キャリアコンサルタント・細川真由美さん

利用者目線で就労支援

　延岡市職業訓練支援センター（土々呂町）内にある「みやざき若者サポートステーション／サポステ・プラス」サテライト延岡で、１５〜４９歳の求職者を対象に就労支援に携わる。

　「『何をしたいかが分からない』などさまざま悩みを抱える方に対し、個々に合ったプログラムを一緒に考え、前向きな気持ちで就活ができるようにと心掛けています。会話力を身に付けるコミュニケーションセミナー、正しく良質なビジネスマナー講座、応募書類の作成や面接指導にも力を入れています」

　日向市内でパソコンスクールの講師をしていた頃、キャリアコンサルタントという専門職があるのを知った。就職氷河期世代の一人として、仕事探しで苦労している人たちの力になりたいと一念発起し、３年前に国家資格を取得。出張相談や、時には市民向けセミナーの講師にも招かれるなど多忙な日々を送る。

　美郷町西郷生まれ。子供の頃から、なぜか職業への好奇心が強く、友達の父親らを「なぜこの仕事を選んだのか」などと質問攻めにしていたという。

　「こうしてやりがいのある仕事にたどり着けたのも、今から思えば必然だったのかなという気がします」

　息抜きは音楽を聴くことと、多いときは年間１００冊ほどにもなる読書。将来キャリア教育にも関われるよう、児童心理カウンセラーの資格も取った。

　「全然しゃべらなかった人が少しずつ心を開いてくれて自分自身を客観視できようになることが、何よりうれしいですね。独りで悩むより、ここでちょっと話をしてみませんか。私のところに来た人がこの県北で一人でも多く働くことができるよう、これからも頑張りたい」