賞の人（４）−土田聡さん（８５）延岡市伊達町
本紙掲載日：2020-10-15
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◆障害者の生活支援に尽力−受け入れる地域づくりにも
「地域の理解なくして、障害者の生活は成り立ちません。本当に多くの方にお世話になりました」と土田さん。
土田さんは、伊達町の民生委員・児童委員、恒富中地区社会福祉協議会会長、伊達町区長、県の健康いきがいづくりアドバイザーなどを務める傍ら、障害者の生活支援に力を注いだ。
土田さんらは、障害者と地域住民などの声に耳を傾け、障害者を受け入れる地域づくりを目指して、２００１年４月に市民生委員・児童委員協議会に障害者（児）福祉部会を発足させた。部会長として８年間にわたり障害者と地域住民、行政との橋渡し役を担い、その志は現在も引き継がれている。
一方で、精神障害者らの自立生活支援と地域の福祉を目的としたＮＰＯ法人「のべおか城昇会」の理事長として、１１年３月に完成した就労継続支援Ｂ型、地域活動支援センター「大瀬作業所」の建設にも尽力した。６０年以上、活動を応援してきた土田さんは「障害者施設の建設には、地元住民の理解が不可欠。大貫中区の皆さんは、コミュニティーの仲間として受け入れてくれた」と感謝し「大貫中区がモデルとなって、障害者を受け入れる輪が全国に広がってほしい」と話していた。
（推薦者＝岡田秀一・ＮＰＯ法人のべおか城昇会理事長、日�睫脆�・大瀬作業所施設長、松下勝美・末広住宅産業代表）