災害時の情報、連携で協定

美郷町とテレビ宮崎

　美郷町とテレビ宮崎（寺村明之社長）は２７日、災害時の情報連携などを行う「防災パートナーシップ協定」を締結した。今年開局５０周年を迎えるテレビ宮崎のＣＲＳ（社会的責任）活動の一環。来年度までに県内全市町村と協定を結ぶという。

　同町役場で調印式があり、田中秀俊町長とテレビ宮崎の寺村明之社長が協定書を交わした。

　協定により、美郷町で災害が発生、または発生する恐れがある際に緊急情報発信をテレビ宮崎に要請。それを受けてテレビ放送やインターネットライブ配信、アプリで各種情報を発信することで災害や防災に関する情報の周知を図る。

　田中町長は、近年、毎年のように大規模災害が発生しているとし、「災害時は情報の多寡、質に尽きる。情報を的確に把握して対応し、町民の安心安全に努めたい」とあいさつ。

　寺村社長も災害について触れ、「命を守るライフラインとして報道機関の使命を強く感じた。安心安全で持続可能な地域社会の構築のため、今後も連携を深めていきたい」と話した。

◆五ケ瀬町も調印

　五ケ瀬町との調印式も同日に同町役場議場であり、原田俊平町長と寺村社長が協定書を交わした。

　協定では、五ケ瀬町に豪雪や地滑りなどの災害が発生、または発生する恐れがある場合に、同町がテレビ宮崎に緊急情報発信を要請。これを受けて、テレビ宮崎はテレビ放送やインターネットライブ配信、アプリで災害および防災に関する情報を発信する。

　また、平常時においても災害予防対策などについて互いに情報を提供しあうなど一層の連携を図る。