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行政、住民が一体で−コロナ禍と災害から命を守る

本紙掲載日:2020-11-03
3面
行政と住民が一体となった「主客未分」の防災体制の確立を話す片田敏孝氏

防災教育の第一人者・片田氏が講演−延岡市主催

◆密を避け安全を確保「分散避難」を

 延岡市主催の防災講演会がこのほど、同市東浜砂町の延岡総合文化センターであった。防災教育の第一人者で東京大学大学院情報学環特任教授、日本災害情報学会会長の片田敏孝氏が、「いかに災害に向かい合うか〜コロナ禍と自然災害から考える命の守り方」をテーマに講演。多くの市民が会場を訪れ、防災意識を新たにした。

 片田氏は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、自然災害が発生した際にこれまで通り避難所に避難した場合、感染リスク(3密)につながる危険性を指摘。「避難とは難を避けること。避難所に行くだけが避難ではない」とした上で、密を避けながら安全を確保する「分散避難」を推奨した。

 自宅が鉄筋コンクリート造りなど頑丈で安全が確保される場合は「在宅避難」、続いて「安全な親戚・知人宅、ホテル・職場などへの避難」、命を守る最終手段として「避難所避難」を紹介。密を避ける避難所での車中避難についても、エコノミークラス症候群への対応を行うことを条件に一つの選択肢とした。

 今後の防災の考えに関しては、行政が一人ひとりの状況に対応した避難情報を出すことの困難さなどを挙げ、「荒ぶる災害に行政と住民が一体で向かい合わなければ、これからの災害は乗り越えられない」と強調。これまでの行政主体、住民客体の防災の仕組みから、「(主体とと客体を分けない)主客未分の防災体制の確立を」と訴えた。

 また、防災対策や改善を続けていくことは大切とする一方で、自然災害をゼロにできないことも指摘。「自然の営みを侮るでもおびえるでもなく、自然に対する畏敬の念を持って淡々と最善を尽くすのみ」と述べ、「延岡の防災はこれから。大きな災害は予想されるが、大丈夫と言える地域づくりを」と求めた。

 最後に防災教育について、「大人たちが避難しない姿勢を見た子どもは逃げなくなる」と話した上で、災害で子どもが避難せずに被災した場合の大人や地域の責任を問題提起。「きちんと逃げる姿勢を子どもに見せる。自分の命を守ることは大切な人の命を守る。防災は人の関わりの中で考える命の教育」と語った。

 さらに、命の教育を長く継続していくことで、防災の本質である住民同士が助け合う思いやりのある地域づくりにつながることにも触れ、「災害に対する経験や教訓を日々の生活や社会の中で当たり前のように定着させて『文化』化する。災害に備える文化の醸成につなげてほしい」と取り組みを促した。

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