業務改善提案、職員を表彰－高千穂町

本紙掲載日：2020-11-07

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（左から）甲斐町長、田上さん、田﨑さん、藤本副町長

最優秀賞・田上さん、優秀賞・田﨑さん

　高千穂町が今年度から導入した職員提案制度の表彰式が２日、町役場であった。最優秀賞に改善提案の部の田上厚志さん（４０）＝企画観光課係長＝、優秀賞に同じく改善提案の部の田﨑友教さん（３４）＝財政課総合政策室主事＝が選ばれ、甲斐宗之町長が表彰状を贈った。

　同制度は、職員の町政運営への参加意欲、政策立案能力、業務の効率化、行政サービスの向上を図ることを目的に実施。「政策提案」と「改善提案」の２部門に合わせて１７件の提案があり、予備審査で両部門から上位１０件を選出。甲斐町長、藤本昭人副町長らで構成する審査委員会でのプレゼンテーションを経て受賞者を決めた。

　田上さんの提案は「財政課決裁区分及（およ）び合議の見直しによる事務の効率化」。財政課の合議が必要な財務支出調書について、時に決裁待ちの長い列ができることから、事務決裁規定や調書の様式などを見直すことで、時間と労力の軽減、全体の事務効率化などにつながるとした。

　田﨑さんは「町職員採用試験に関する提案」として、優秀な人材を採用するため、合同説明会への参加やオンライン説明会の開催などによる積極的な情報発信、２次試験にコミュニケーションや問題解決の能力を問う対話型試験を追加することを提言した。

　町によると、田上さんの提案は「少しの変化で大きないい影響を与えられること」、田﨑さんの提案は「採用試験受験者の推移などのデータを分かりやすく可視化していること」などが評価された。田﨑さん提案の対話型試験については、１０月下旬の町職員採用２次試験で実際に導入。上位に入ったこのほかの提案も可能なものは町政に反映させていくという。

　表彰式では、甲斐町長が「素晴らしい提案ばかりだった。今後も住民サービス向上につながるいろんな提案が出てくることを期待したい」とあいさつ。

　表彰状を受け取った田上さんは「最優秀賞は大変うれしい。今後もできることを一歩一歩進め、少しでも行政サービスを向上していけたら」、田﨑さんは「評価されてうれしい。業務改善のマインドを持ち、行政サービスをもっと良くしていきたい」と話し、若い職員の提案制度への積極的な参加を期待していた。