災害弱者の支援どうする
本紙掲載日：2020-11-12
8面
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旭中３年生・山��准教授（九保大）に学ぶ
九州保健福祉大学（延岡市吉野町、兒玉修学長加計勇樹理事長）社会福祉学部の山��睦男准教授がこのほど、延岡市立旭中学校（池野宗宏校長）の３年生６５人を対象に、同大で災害弱者の支援の仕方などに関する講義を行った。受講した生徒は、高齢者や障害者らの特徴や支援者が配慮すべき点について学んだ。
３年間を通して取り組む同校の災害教育の一環。今回は、主体的に支援しようとする意識を高め、中学生として取り組める避難者補助、避難所運営について理解を深めようと、同大に依頼して受講した。
山��准教授は、１人暮らしの高齢者や視覚障害者など、災害弱者の特徴と支援者側が配慮すべき点を説明。視覚障害者については「慣れない場所では行動が制限される。日常的な交流や支援方法の確認が必要」などと伝えた。
過去に発生した災害も紹介し、「身近に起こるものと考えてほしい」と強調。その上で「防災学習は地域の福祉を進めることでもある。今よりも少しお互いを考え合うことができれば、いろんな人の幸せをつくりだせる」などと呼び掛けた。
小野将京さんは「障害のある方をあまり見かけたことはないが、『身近にいるんだ』という意識を持ち、常に対応を考えていきたい」、川��広太郎さんは「引っ越したばかりで、今はあまり地域との交流がない。だから今後は要配慮者を支えられるよう、住民の方々との関係を大切にしたい」と話していた。