多くの人に料理届けて−延岡中央ＲＣ

にこにこキッチンへ活動支援の備品

　延岡中央ロータリークラブ（ＲＣ、吉田静正会長、５４人）はこのほど、地域の子どもや高齢者に食事や居場所を提供する同市のふれあい食堂「にこにこキッチン」（児玉美鈴代表）の活動を支援しようと、倉庫やオーブンレンジ、炊飯器、食器などの備品を贈った。

　贈られた備品は、宮崎、鹿児島両県のＲＣが所属する国際ロータリー２７３０地区のロータリー財団が、会員の寄付金を元手に地域に奉仕する団体に資金や備品などを提供する補助金を活用。延岡中央ＲＣの拠出金と合わせて購入した。

　贈呈式は、同市のエンシティホテル延岡であった例会に合わせて行われ、岩佐純一会長エレクトが児玉代表に目録を手渡した。

　児玉代表は「（活動によって）子どもから高齢者まで多くの皆さんに喜んでもらっている。高齢のスタッフも多く、今回の寄贈品で調理の負担なども軽減される。来ていただく皆さんも幸せ、私たちも幸せになるよう大切に使わせていただきます」と感謝した。

　延岡中央ＲＣの谷山光信ロータリー財団委員長は「地域に根差した活動を見て支援を決めた。これからも多くの皆さんに料理を届けてほしい」。岩佐会長エレクトは「会員の思いのこもった品々。地域貢献のために生かしてほしい」と今後のさらなる活動に期待を寄せた。

　同キッチンは昨年７月に発足。翌月から月に１回、市内でふれあい食堂を開いている。毎回、栄養のバランスを考えた食事を提供している。今年は新型コロナウイルスの影響で休止を余儀なくされた月もあり、３月は市からの依頼を受け、コロナ禍で自宅で留守番をする子どもたちに弁当を無償で配布した。