５人入賞・入選−黒岩小中で表彰式

受信環境クリーン図案コンクール

　中学生を対象にした「第５３回受信環境クリーン図案コンクール」で九州協議会会長賞・金賞に選ばれた、延岡市立黒岩小中学校中学部１年、末廣詩子さんと海老原実結さんの表彰式が６日、大野町の同校であった。県内の金賞受賞者は２人のみ。また、同校からは、応募した５人全員が入賞または入選した。

　同コンクールは、受信障害防止対策の推進、受信障害の防止に関する知識を図ることを目的に１０月に実施している「受信環境クリーン月間」に合わせて、九州総合通信局が募集。３９校から２０７作品の応募があった。

　同校は、美術が専門の安在博二校長が、長年同コンクールに取り組んできた関係で昨年から参加。美術の基本を学んだ１年生が、１学期末から美術の時間に制作を始め、夏休み中に完成させた。さらに３年生１人が応募。直野琉南さん（１年）が会長賞、西田瑞希さん（同）と上原明莉さん（３年）が入選した。

　表彰式には、同通信局の藏田昭伸課長が訪れた。「丁寧な描写で非常にバランス、色彩のよい作品だった」と５人を評価。一人一人に表彰状と副賞を手渡した。

　末廣さんは、家族みんなできれいなテレビを見ている場面を描いた。背景にグラデーションを入れる工夫をしたそうで「うれしい。来年も受賞できるようにしたい」。

　文字に影を入れ、「見てもらう人に分かりやすいポスターにした」という海老原さんは「受賞は驚いた。これからも楽しくポスターを描いていきたい」と話した。

　安在校長は「夏休み中も学校に来て、部活の合間に制作するなど一生懸命取り組んでいた」と生徒を褒め、受賞を喜んでいた。