黒木優太さん（財光寺小４年）オケと共演

大舞台を糧に今後に意欲

　日向市立財光寺小学校４年の黒木優太さん（１０）が、１１月２８日に佐賀県鳥栖市で開かれたコンサートで、プロのオーケストラ「コンセール・エクラタン福岡」との共演を果たした。小学生ながら大舞台を経験し、「日々の練習や感謝の気持ちを大切に、これからもピアノを学び続けていきたい」と話している。

　コンサートは、昨年１１月にあった「フッペル鳥栖ピアノコンクール２０１９」の優秀者をソリストに迎えて開かれた。黒木さんは同コンクールのジュニア部門Ａコース小学３・４年生の部で１位。未就学児から大学・一般まで出場した「ジュニア部門」全体でも、当時３年生ながら優秀賞に輝いたことで、同部門で１人だけが得られる共演権を獲得していた。

　新型コロナウイルスの影響で一時は開催も危ぶまれたが、６月ごろに開催が決定。師事する根岸佐知さん（延岡市）から月６、７回のレッスンを受け、練習を積んできた。

　本番はモーツァルト作曲「ピアノ協奏曲第５番ニ長調Ｋ１７５」より第１楽章を演奏。練習の成果を発揮して伸び伸びと楽しく弾き、アンコールとして、ソロの曲も披露したという。

　初めての共演を終え、「緊張したが、オーケストラの演奏をそばで聴きながら演奏できたので、とても迫力があり楽しかった」と黒木さん。「オーケストラのそれぞれの楽器の音を生で聴くことができた。その音色を自分のソロの演奏に取り入れていきたい」。貴重な経験を糧にさらなる成長を誓った。＝写真は２枚とも家族提供＝