伝統芸能を披露、特産品販売も

五ケ瀬中２年生イオン延岡でＰＲ活動

◆修学旅行、行き先変更で

　五ケ瀬町の五ケ瀬中学校（戸敷二郎校長）２年生１６人は１５日、延岡市のイオン延岡店で五ケ瀬町の伝統芸能を披露し、特産品を販売した。例年、２年生が修学旅行先の東京都内で取り組んでいるＰＲ活動だが、今年は新型コロナウイルスの影響で日程や行き先が変更になったためＰＲ活動を切り離し、同じ県北地域の同市で行うことにしたという。

　同行した戸敷校長は「『行ってみたい』と思ってもらえるよう、持てる力を出し切って五ケ瀬町の良さを伝えてほしい」とエール。全員で「頑張るぞ、オー」と気勢を上げＰＲ活動を開始した。

　同店１階の催事場では、生徒たちが２グループに分かれ、はかま姿やたすき掛けの着物姿で、鞍岡地区に伝わる棒術やなぎなた、桑野内地区に伝わる団七踊りをそれぞれ力強く披露した。

　会場には同町出身者らが応援に駆け付け、大きな拍手を送った。孫の馬原乃愛（のあ）さんのなぎなたを見守った甲斐正人さん（７２）＝同町鞍岡＝は「どの生徒も皆、堂々と頑張っていましたね」と目を細めた。

　棒術を披露した松本巧太（こうた）さんは「今まで学校でしか披露したことがなかったので緊張しました。五ケ瀬町の良さは人の温かさです。学校から帰るとき、いつも地域の人から『おかえり』と声を掛けてもらいます。そんな良さを伝えられたらうれしいです」と話した。

　また、正面入り口近くでは干ししいたけ、釜炒（い）り茶、かりんとうなど同町の特産品を販売。接客した生徒たちは買い物客から「お薦めはどれですか」などと尋ねられ、丁寧に説明していた。