わが社のホープ−日向・細島地区立地企業（８）

日向キャスティング・近藤潤紀さん

◆船舶用ポンプ部品製造・先輩に恵まれ快適職場

−−志望動機と、現在の仕事内容を教えてください。

「小さい頃、近所にものづくりの職人さんがいて、『将来は僕もああなりたい』と憧れ、日向工高の機械科に入りました。卒業後は県外で就職したのですが、外に出て宮崎の良さを再認識して帰郷しました。いろいろ探す中で、日向キャスティングなら自分の力を発揮できると思い、おととしの６月からお世話になっています。
主にタンカーなどで使われる船舶用のポンプ部品を製造している会社なのですが、私は機械加工部というところで働いています。アルミニウム合金を高温で溶かして鋳型に流し込んでできた製品を、旋盤などを使って精密に仕上げる作業に携わっています」

−−どんなときにやりがいを感じますか。

「入社したばかりの頃と比べて少しですが自信も付いてきましたし、時間をかけて製品を仕上げたときの達成感ですかね。納得のいく出来となればなおさらです」

−−入ってよかったと思うことや、会社のいいところをお聞かせください。

「社内では私が一番若いのですが、入社当初から先輩方が気軽に話し掛けてくださったり、技術面の指導もしていただき、恵まれているなと感じます。３月に結婚したんですが、妻の実家に出向いた際のあいさつの仕方なども相談に乗っていただきました。
入って半年ぐらいたったときに、プログラミングの研修に福岡に行かせていただいたのもありがたかったです。そこでしっかり基礎を学んだことが今に生きていると思います。誕生日にはプレゼントを頂き、社員の結婚記念日には日頃の支えに感謝の意味を込めて、奥さんたちに花束を贈ってくださる優しい会社でもあります」

−−将来の夢を教えてください。

「今使っている機械だけではなく、ほかも扱えるようになりたいです。そして、上司や先輩方に『できる子だ』と思われるような存在に早くなりたいです」

−−日向キャスティングで働きたいと思っている方へエールをお願いします。

「せっかく会社に入ったのに、人間関係に悩んで辞めたという話をよく聞きますが、ここは人が皆温かく、働きやすい職場です。ぜひ、仲間に加わり、私たち若い世代が会社を引っ張っていけるよう一緒に頑張りましょう」

【プロフィル】都農町出身。日向工高時代は写真部に所属。趣味はサウナ。日向市内で妻、生後４カ月の娘と暮らす。