２０２０年を振り返る−スポーツ

旭化成、年頭と年末に快挙

◆ニューイヤー４連覇、羽賀選手が日本一

　２０２０年はスポーツ界にも新型コロナウイルス感染拡大の影響が及んだ。全国中学校体育大会、全国高校総体、全国高校野球大会が中止になり、東京五輪、国民体育大会の延期。県北では、５月のゴールデンゲームズｉｎのべおかが１０年以来２度目の中止となった。

　コロナ禍に見舞われる前の元日、ニューイヤー駅伝で旭化成陸上部は４年連続、歴代最多２５回目の見事な優勝を果たした。

　３月、同部の松尾良一選手は第５８回延岡西日本マラソンで歴代６位の記録で優勝。１２月、入社１年目の大型新人、相沢晃選手は陸上日本選手権男子１万メートルで日本新で優勝、来年の東京五輪内定を獲得した。

　中学野球は、第１２回全日本少年春季軟式野球大会宮崎予選会で南中が優勝。来年３月の全国大会に出場する。高校野球の夏の宮崎大会の代替大会では延岡工業高校が６年ぶりに４強に進出した。ソフトテニスでは、延岡学園男子が九州新人大会で創部７年目にして初めての優勝を果たした。

　大相撲では、幕内の琴恵光が７月場所で初の二桁勝利。９月場所でも勝ち越すなど踏ん張った。

　プロ野球界では巨人の戸郷翔征投手（聖心ウルスラ学園卒）が新人王候補筆頭の活躍。出場した１９試合のうち１８試合を先発。９勝６敗と球界を盛り上げた。同期で阪神の小幡竜平内野手（延岡学園卒）も８月２２日にデビュー。５４試合に出場して走力と守備をアピールした。

　いつもは４月開催の柔道の全日本選手権は１２月に開催され、旭化成の羽賀龍之介選手が実力を見せ付け初優勝。決勝は同じ旭化成、今年入社の太田彪雅と対決、延長の末得意の内股で一本勝ちした。

　柔道では、男子７３キロ級で大野将平選手と８１キロ級で永瀬貴規選手が東京五輪代表に内定しており、五輪イヤーの来年も目が離せなくなりそうだ。