宮崎市高齢者施設でクラスター

県内１７例目、施設では６例目

　宮崎市は１４日、新たに３６人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。同市内の高齢者福祉施設で、これまでに職員２人、利用者５人が感染するクラスター（感染者集団）が発生したと認定。同市は「職員の家族など施設外への感染の広がりが確認された。施設名の公表は、施設側と調整を進めている」としている。

　同市でのクラスターは１０例目で、県内１７例目。高齢者施設でのクラスターは６例目になった。

　同市によると、１０２９例目の５０代男性（７日発表）は施設の職員で、１１２６例目の６０代男性（８日発表）、１１２７例目の５０代女性（同）、１３２６例目の８０代女性（１２日発表）の家族、親族に当たる。男性職員は４日朝まで勤務していたという。

　同施設では、利用者の１１８１例目と１１８２例目の８０代女性２人（９日発表）、１３４０目の９０代女性（１３日発表）、１３８８例目の９０代男性（１４日発表）、１３８９例目の８０代女性（同）、１３８７例目の７０代女性職員（同）の感染を確認。利用者５人、職員２人とその家族など３人の計１０人が関連している。

　同市健康支援課は「利用者など検査対象者はすべて把握し、一度検査は終えている。利用者が通所か入所かなど、公表に向け、施設と調整を行っている」とした。

◆宮崎市、１１人は経路調査中

　宮崎市の１４日発表分は、クラスター関連を除くと３３人。医療機関を受診して陽性が確認されたのが１７人で１６人は家族や同僚、友人など同市内のこれまでの感染者との接触歴があった。

　１１人は経路を調査中。６人は福岡県や静岡県の感染者との接触や、熊本県や鹿児島県在住者との接触、東京都や福岡県への来訪歴があった。