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スクール・サポート−卒業生2人

本紙掲載日:2021-01-23
1面
車いすや歩行障害の子どもが利用する手すりも廊下の両脇にあり、消毒箇所は多い。消毒液をしみこませた布で丁寧に拭き上げていく
消毒する佐藤さん。「楽しい」とやりがいを感じている

消毒作業はまかせて−延岡しろやま支援学校

◆技術を生かしてほしい−母校が採用

 延岡市野地町の県立延岡しろやま支援学校(橋本昭彦校長)で昨年9月以降、2人の卒業生がスクール・サポート・スタッフとして校内の消毒作業に従事している。採用の背景には、特別支援学校を卒業後の働く場所が限られていること、在学中に習得した技術を生かした職業に就いてほしいという同校の強い思いがあった。

 2人は一般就労を目指して市内の就労移行支援などを行う事業所に通う佐藤綾香さん(20)と坂本玲菜さん(22)。佐藤さんは昨年9月から、坂本さんは同11月から、それぞれ県の会計年度任用職員として平日の午後3時間、働いている。

 スクール・サポート・スタッフとは、学習指導や学校事務を補助する専任のスタッフ。2017年8月、教員の負担軽減のため文部科学省が配置する方針を決めた。

 そして、コロナ禍の昨年5月、政府は第2次補正予算で学校再開を支援するために全国で同スタッフ2万600人の追加配置を決定。県教育委員会によると、県立学校では希望した16校で各校が採用した25人が働く。業務内容は各校によって異なるという。

 病弱な子どもも通う同校では、消毒や換気などの作業は児童生徒が安全に学ぶことを保証する上で欠かせない作業だ。

 衛生的な環境で学び続けられるよう、消毒作業を専門に行うスタッフとして白羽の矢が立ったのが、同校で学び、卒業後も事業所で清掃作業などに取り組む卒業生だった。

 同校のたいよう(知的障がい教育)部門高等部は、適性を知ること、卒業後の就労につなげることなどを目的に「作業学習」の時間があり、窯業、園芸、サービス・メンテナンスなど5コースに分かれて学ぶ。

 そのため、2人も在学中、授業で清掃等のメンテナンスを経験。校内を知り尽くし、どこを重点的にやればいいかも分かる。「細かい部分で提案してくれることも多く、助かっている」と同校職員は話す。

 卒業生の採用について橋本校長は「日頃から子どもたちの働く場がないか、職員は考えている。今まで生徒たちが授業の中で学んでいる姿を見てきた。消毒作業は卒業生たちの出番だと思った」と自然な流れだったと強調する。一般就労を目指し、卒業生が通う事業所に声を掛けて実現。「時間によっては後輩たちが先輩の姿を見る。励みになるし学校としてもうれしい」と続けた。

 肢体不自由や病弱な児童生徒が使う校舎を担当する佐藤さんも、母校で働くようになって4カ月が過ぎ「時間がたつのが早く感じる」と充実した表情だ。午前中は事業所で清掃作業などを行い、午後は同校に通う日々。「疲れもあるが在学中にお世話になった先生たちと会えるのが楽しい。担任だった先生に『頑張ってね』と声を掛けてもらったことが一番うれしかった」とほほ笑む。

 教室のドアノブ、手すりなど、接触する可能性が高い場所を重点的に消毒する。特に音楽室や美術室など複数の学級の子どもたちが使う教室や、医療ケア室、自立活動室など、より衛生面に気を使わないといけない特徴のある部屋も多く、丁寧な作業が求められる。

 2人は同校が準備した作業日程に沿い、必要に応じて職員と相談しながら、広い校舎を優先順位を決めながら作業している。

 卒業生が働く場を広げる努力をする中、サービス・メンテナンスコースでは今年度、消毒作業が今後も必要とされる作業の一つであることを見据え、専門的な消毒作業の練習を取り入れた。

 卒業生を採用することで自ら働く場を提供した同校。多くの卒業生が活躍できる場があることを願っている。

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