新型コロナ、県内１７人

延岡市３人、宮崎市８人−２８日

　県と宮崎市は２８日、県内で新たに１７人（県１７７４〜１７９０例目）が新型コロナウイルスに感染したと発表した。県北関係は延岡市の４０代女性２人と１０歳未満の男性の３人。県内の累計感染者は１７９０人となった。

　県によると、延岡市の１７８３例目の４０代女性と１７８４例目の１０歳未満男性は、クラスター（感染者集団）が発生した認定こども園の職員と園児。同園では２７日までに検査対象の職員、園児約１５０人の検査を終え、感染者は２人増えて９人となった。

　延岡市の１７９０例目４０代女性は、熊本県の陽性者と接触歴があった。

　県北外の新規感染者は宮崎市８人（県１７７４〜１７８１例目）、西都市１人、沖縄県５人。

　２７日の県内の行政検査は３８１件で陽性が１７人。うち４人は医療機関を受診し陽性が判明した。

　県と宮崎市によると、西都市と宮崎市の新規感染者９人はいずれも、これまでの感染者と接触歴があった。

　渡辺善敬県福祉保健部長は「保険適用での判明が一定数続くのは、自分が陽性だと気づかない人がいて、クラスターの種が残っている証。まだ予断を許さない状況で、少しでも早く見つけられるような対策を取っていきたい」と述べた。


◆沖縄県の５人が感染−陸自霧島演習場でクラスター

　県によると、沖縄県の５人は、えびの市の陸上自衛隊霧島演習場での訓練に参加していた自衛隊員。沖縄県の部隊が訓練を行っており、先に沖縄に帰県した隊員が陽性となり、濃厚接触者がいるという情報が２５日に那覇市から寄せられた。

　小林保健所が調査し、滞在中の沖縄県の隊員９６人を検査した結果、５人の陽性が判明。県内２２例目のクラスターと判断した。疫学調査の結果、えびの駐屯地の隊員など、宮崎県民で検査の対象となる人はいないという。


◆入院９３人、うち重症者は２人減の６人−２７日時点

　２７日時点の県内は、入院が９３人、うち重症者が２人減の６人。宿泊・施設等療養が７７人で５７人が自宅療養中。入院・療養調整中が１９人。

　県北では、日向入郷圏域の医療機関（病床１８）に１人、延岡西臼杵圏域の医療機関（同４０）に１７人が入院し、延岡市の宿泊施設（５０室）で２３人が療養している。


◆２９日、１０人以上

　県は２９日午前、速報値で県内の新型コロナウイルス新規感染者が、１０人以上になると発表した。確定値や詳細は２９日午後に発表する。