２１年目の延岡キャンプ−Ｊ１ベガルタ仙台

手倉森監督、８季ぶり復帰

◆チーム一丸巻き返し誓う−今年は一般非公開

　サッカーＪ１ベガルタ仙台の春季キャンプが４〜１４日まで、延岡市西階陸上競技場で行われる。チームは１次キャンプを西都市で行っており、３日夕に延岡入りする予定。２７日のリーグ初戦を見据え、トレーニングに励む。今年のキャンプは新型コロナウイルス感染対策として一般非公開で行われる。

　同市でのキャンプは２００１年にスタート。以来、毎年春に来延しており、１４年にはブラジルワールドカップ期間中の夏にも実施した。今回で２１年連続２２回目となる。

　コロナ禍による中断など異例となった昨季は、ホーム未勝利に終わり６勝１０分１８敗。１８チーム中１７位だった。本来であれば下位２チームはＪ２に落ちるが、昨季は特例により降格なし。今季のＪ１は２０チームでの争いとなり、下位４チームが自動降格する。

　就任１年目だった木山隆之監督が成績不振で退任。今季は手倉森誠監督を迎えた。手倉森監督は２００８年から１３年まで仙台を指揮しており、８季ぶりの復帰。１１年にリーグ４位、１２年には過去最高となる２位に導いた名将に、チーム改革を託す。

　昨季、チーム最多の９得点を奪ったＦＷ長沢駿は大分トリニータへ移籍したが、新たに日本代表経験のある皆川佑介が横浜ＦＣから加わった。昨季の浦和レッズで４得点を挙げたオランダ領キュラソー出身のＦＷマルティノスらも加入。チーム一丸となって巻き返しを誓う。

　東日本大震災から１０年となる今季のスローガンは「Ｓｔａｎｄｉｎ，ｔｏｇｅｔｈｅｒ☆Ｒｅｖｉｖａｌ立ち上がれ復興へ」。地域と心を一つにして立ち上がり、再び東北の希望の光として輝きを取り戻すために、力強く突き進むという思いを込めた。

　リーグは２６日に開幕。仙台は２７日にアウェーでサンフレッチェ広島と戦う。ホーム開幕戦は３月６日。昨季王者の川崎フロンターレを迎え撃つ。