東郷病院移転先「現病院敷地」が最多

本紙掲載日：2021-02-03

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住民アンケート結果判明－日向市

　日向市が来年度に無床診療所に移行する方針を示している市立東郷病院の新築移転先について、旧東郷町の全１０地区で組織する東郷区長会（寺原政志会長）は、全世帯を対象に自主的に行った住民アンケート結果を集約。５候補地のうち「現病院敷地」が得票率５０・９８％と最多得票となり、東郷総合支所で３日開いた２月定例会で報告した。

　結果は４日夜の「市立東郷診療所（仮称）整備検討委員会」で同区長会代表の委員が報告、再協議の資料にしてもらう。

　アンケートは昨年末までに各世帯へ配布し今月２６日までに回収。対象１１４５世帯のうち約９３・１９％に当たる１０６７世帯から回答があった。このうち５候補地の中から最適な場所を各世帯一つ選んでもらったところ、「現病院敷地」（５４４票・得票率５０・９８％）、「東郷町農産加工施設敷地」（１６３票・同１５・２８％）、「旧東郷小グラウンド」（１４３票・同１３・４０％）、「東郷総合支所敷地」（１０９票・同１０・２２％）、「あくがれ蒸留所北側市有地」（５５票・５・１５％）の順となった。

　寺原会長（６５）は「検討委員会には地域住民の総意を尊重し、候補地の検討をお願いしたい」と話した。

　移転先については同整備検討委員会が昨年１１月、道の駅「とうごう」内の東郷町農産加工施設「ふるさと味工房」を解体し、新築整備する方針を打ち出し、十屋幸平市長も昨年１２月１０日の市議会一般質問で方針を尊重する意向を示した。しかし、地元住民や関係団体から反対の声が相次ぎ、同整備検討委員会は同区長会の意見を集約した上で再協議するとしたため、同区長会は住民アンケートの実施を決めた。

　また、同市の東郷町商工会とふるさと味工房指定管理者の道の駅とうごう出荷者協議会（前田福美会長、２９０人）が２回にわたり、道の駅とうごう内整備に反対する要望書を同整備検討委員会へ提出している。