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小さな春見つけた

本紙掲載日:2021-02-03
7面

河津桜にメジロ、菜の花にミツバチ

 3日は暦の上で春の始まりとなる「立春」。野山に咲く花の周りには、蜜を求めて野鳥や昆虫が飛び交っている。

 早咲きで知られる河津桜は日本固有種のオオシマザクラとカンヒザクラの自然交雑種。静岡県河津町で発見されたのが名前の由来という。

 濃いピンク色の花に集まるのはメジロ。「チュルチュル」と鳴きながら枝から枝へと飛び回り、ほころんだ花にくちばしを突っ込んで蜜を吸う。

 明るい黄緑色の羽毛が柔らかな陽光を浴びて黄金色に輝き、日を透かした花と鮮やかなコントラストを見せている。

 黄色い菜の花の周りを飛び交うのはミツバチ。後ろの足に付いた丸い塊は花粉だ。「花粉団子」と呼ばれ、飛びながら足をこすり合わせて丸め、巣に持ち帰って幼虫の餌にするという。

 菜の花は今が見頃。河津桜も今月中旬には咲きそろいそうだ。

 写真上は、菜の花の蜜を集めるミツバチ。足には黄色い花粉団子。同下は、ほころんだ河津桜と蜜を吸うメジロ。共に延岡市のコノハナロードで。

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