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足元にも小さな春

本紙掲載日:2021-02-06
7面
赤紫色の花がかわいいホトケノザ(コノハナロード)
「星の瞳」という別名もあるオオイヌノフグリ(コノハナロード)

ホトケノザ、オオイヌノフグリ

 堤防や田畑の周りでは小さな草花が春の訪れを告げている。

 延岡市野地町の五ケ瀬川右岸にある「コノハナロード」では、在来種のホトケノザが菜の花の根元を彩っている。

 仏様の蓮座のような葉の根元から赤紫色の花を咲かせる。葉が段状に付くところから「サンガイクサ」という別名もあるという。

 春の七草に数えられるホトケノザは「コオニタビラコ」というキク科の植物。シソ科のホトケノザは食用にはされないそうだ。

 同じ場所に咲くのはオオイヌノフグリ(オオバコ科)。明治時代に欧州から伝わった帰化植物で、地面をはうように群生している。

 和名は気の毒だが、直径5〜8ミリの小さなコバルトブルーの花には「星の瞳」というロマンチックな別名も。日が昇ると開き、夕方にはしぼむ一日花。5月ごろまで楽しめる。

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