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「えんキッズ」プレオープン−延岡市子育て支援総合拠点施設

本紙掲載日:2021-02-09
6面
木本宗雄理事長

人を大切に−おやこの森の精神受け継ぐ−病後児保育/一時預かり/相談を先行開始

◆指定管理者・すこやか福祉会木本理事長に聞く

 子どもたちに遊び場を提供し、子育てに関する相談に応じるなど、子育てを総合的に支援する延岡市子育て支援総合拠点施設「えんキッズ」が8日、延岡市松山町の延岡わかあゆ支援学校跡地にプレオープンした。7月下旬の全面オープンを前に「病後児保育」「一時預かり」「子育て相談」の三つの支援が先行して開始された。具体的にどのような支援が受けられるのか、今後どのような施設を目指すのか、指定管理者である社会福祉法人すこやか福祉会の木本宗雄理事長(77)に聞いた。

−−まず、プレオープンで開始した三つの支援について、詳しく教えてください。

 「病後児保育」は、風邪や伝染性疾患などの病気回復期で、保育所などで健康児と一緒に過ごす体力がなかったり、安静の必要がある小学生以下の子どもを一時的に預かります。利用時間は午前7時〜午後6時。料金は1人当たり1日1000円。日曜日と年末年始は休業します。利用する場合は、事前に病院を受診しなければなりません。

 「一時預かり」は保護者の勤務の都合や、済ませたい用事があるときなど、家庭での保育が困難な場合に未就学児を一時的に預かります。利用時間は午前9時〜午後6時。料金は1人当たり1時間400円。木曜日と年末年始は休業します。

 「子育て相談」は無料で利用できます。利用時間は午前9時〜午後5時。木曜日と年末年始は休業します。

 申し込みや問い合わせについては、7月下旬の全面オープンまでは、延岡子育て支援センター「おやこの森」(山月町、電話延岡33・0204、午前7時〜午後6時)で受け付けています。

なお遊具広場、室内広場、図書・学習コーナーなど遊び場の利用は、全面オープンする7月下旬からを予定しています。

−−既に運営している「おやこの森」でも同様の支援に取り組んでおられます。「おやこの森」と「えんキッズ」、今後どのように連携させていきますか。

 「おやこの森」は開設から20年以上がたちました。育児用品の貸し出しなど自主事業をはじめ、子育てを手助けしてほしい人と手助けしたい人をつなぐファミリーサポートセンター事業や、困り感を持つ家庭に寄り添う子育てサポーター家庭訪問事業など市の委託事業にも取り組み、市内の各保育園や関係機関と連携しながら、切れ目のない支援体制を構築してきました。

 また、援助される側から援助する側へ。元利用者らボランティアによるリズム遊び、コンサート、ベビーマッサージなど多彩な講座やイベントも大きな特色の一つです。

 コロナ禍前の利用者は月1200〜1300人。多くの親子に親しまれています。ただ、施設設備はパンク寸前の状態で、ワンランクアップした施設の開設を望んでいました。

 「おやこの森」の経験と実績を生かし、さらに支援を拡充していく。それが「えんキッズ」です。まずは先行して開始した「病後児保育」などの三つの支援を、「おやこの森」と連携しながら軌道に乗せていきたいと思っています。その中で、それぞれの特色が生かされ、いずれ役割が分かれてくるのではないかと考えています。

−−7月下旬の全面オープンに向け、延岡市が園庭に遊具広場の整備を進めています。どのような遊具が設置される予定なのでしょうか。

 延岡市は、子どもたちが駆けっこや泥んこ遊びをして楽しめるスペースを確保しつつ、幅広い年齢層の子どもたちが安全に楽しく遊べるよう遊具の配置にも配慮したいと考えているようです。

 近年、障害のある子どももない子どもも一緒に安全に楽しめるインクルーシブな公園整備が注目されています。私たちは「えんキッズ」の園庭にも、インクルーシブな遊具を設置してほしいと希望しています。

−−施設長を含めスタッフ7人でプレオープンを迎えました。意識していること、大切にしていきたいことは何ですか。

 人を大切にするという「おやこの森」の精神を受け継いでいきたいと思っています。スタッフの皆さんには利用者の立場に立ち、半歩下がって支援に当たっていただきたい。利用者もスタッフも、互いに「ありがとう」と言える関係をつくっていただきたいと思っています。

 「おやこの森」の中庭に、坂村真民の詩「あとからくる者のために」を刻んだ石碑が立っています。

 「あとからくる者のために/田畑を耕し/種を用意しておくのだ/山を川を海を/きれいにしておくのだ/ああ/あとからくる者のために/苦労をし我慢をし/みなそれぞれの力を/傾けるのだ/あとからあとから続いてくる/あの可愛い者たちのために/みなそれぞれ自分にできる/何かをしてゆくのだ」
まさに子育て支援の精神が、そこにあります。

 初めは戸惑うこともあると思います。ですが、ありがたいことに私たちには「おやこの森」で経験を積んだベテランのボランティアが、地域にたくさんいらっしゃいます。できないことはないと思っています。

 また、地域の皆さんに受け入れられて初めて、根を張ることができます。スタッフの皆さんにも、地域の中での自分の役割は何か考え、謙虚な気持ちで働いてほしいと伝えました。地域と共に歩んでいく覚悟です。

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