「学び、親睦大きな財産」のべおか市民大学院

３９人に修了証書

◆皆勤賞は２３人

　保健、医療、福祉など幅広い分野を専門的に学ぶ「のべおか市民大学院」の修了式が１３日、延岡市吉野町の九州保健福祉大学Ｆ講義棟であり、修了生３９人に修了証書が授与された。

　市民大学院は、まちづくりのリーダーを育成するため、同大学の協力で２０００年度から開講している。２１回目を迎えた今年度は同市、日向市などから５０人が受講。「大学からの情報発信２０２０〜生命医科学部から地域の方々へ〜」を総合テーマに、昨年７月から地域福祉の動向や、インドの伝統医学に学ぶ健康法などを学んできた。

　新型コロナウイルス感染拡大の影響で、講義の数が予定していた７から３に減った中、２回以上受講した修了生３９人に修了証書が授与され、うち全３回を受講した２３人に皆勤賞が贈られた。

　市民大学院学長の読谷山洋司市長は「学びの成果を糧とし、地域や家庭の中で実践し、周囲の人を導いてほしい」と式辞。同大学の兒玉修学長は「それぞれに自分の中の変化に期待して学んでこられたのではないか。次のステップにつながるよう、今後も有益な講義を提供していきたい」と祝辞を述べた。

　修了生を代表し、馬原九州男さん（８１）＝延岡市富美山町＝は「専門性の高い学びや、多くの受講生と親睦を深められたことは大きな財産になった。これからも自己研さんに努め、地域に貢献することを誓う」とあいさつ。

　１０年以上、継続して受講している田中カズ子さん（７４）＝同市粟野名町＝は「身近な人が病気になったときには、『あんな講義を聞いたな』と資料を見直し、免疫力が上がる料理などを作って届けている。学ぶことは面白いし、まだまだ知らないことばかり。いつも楽しみにしている」と話した。