新型コロナ、県内１人−１７日

　県は１７日、新型コロナウイルスの感染者が県内で新たに１人（１９３４例目）確認されたと発表した。１０人未満（１桁）は４日連続。宮崎市では５日ぶりに新規感染者が確認されなかった。

　県が発表した新規感染者は高鍋町の３０代男性で、町内の教育・保育施設で発生したクラスター（感染者集団）に含まれる職員の家族。同施設に関連した感染者は４６人となった。


◆４９日ぶり、重症者ゼロ−１６日時点

　県内に入院中の感染者は１６日時点で、前日比３人減の２５人。うち重症者は１人減って、昨年１２月２９日以来４９日ぶりにゼロとなった。県北は延岡西臼杵圏域の指定医療機関に３人、協力医療機関に１人が入院している。

　宿泊施設の県内療養者は１人減の１８人、自宅療養中も１人減って１１人。入院療養先の調整待ちは８人となり、１人減った。県内累計感染者１９３８人（県外移管７人と県外発表分４人を含む）のうち、退院・療養済みは１８６９人となった。

　重症者がゼロとなったことについて県感染症対策室は、「入院者数も減ってきてはいるが、依然としてその７〜８割が重症化しやすい高齢者であるため、決して油断はできない」と説明。医療現場の負担を減らすためには新規感染者数を抑える必要があり、徹底した対策の継続を求めている。


◆鹿児島県で変異株−対策室、危機感を持ち防止に努める

　鹿児島県で変異ウイルスへの感染者が出たことに対して県感染症対策室は、「国内で変異株の感染確認が続く中、隣県でも見つかり、危機感を持って感染防止に努める必要がある」と強調。本県の対応としては、新たに陽性と判明した人が変異ウイルス感染者と接触していなかったかを追跡調査していくという。

　もし、疑わしい新規感染者が県内で確認された場合は、採取した検体を国立感染症センターなどに送って検査。このため、変異株への感染が確認された場合の公表は定例発表（県内検査翌日の午後）に間に合わない可能性があるものの、「いずれにしても陽性と判明した時点で隔離している」として、現時点では一定の封じ込めができるとの考えを示した。


◆１８日、１０人未満

　県は１８日、新たに確認された県内の新型コロナウイルス感染者が１０人未満になるとの見通しを発表した。宮崎市発表分を含む前日の検査結果の速報値で、確定値は午後に公表される。１０人未満となれば５日連続。