いよいよ延岡合衆国づくり

三北振興へ、事業展開−延岡市が概要発表

◆道路・施設−今年度８億４千万円

　延岡市は、来年度の「延岡合衆国づくり事業」の概要を発表した。過疎地域に該当する北方町、北浦町、北川町（三北地域）の振興のための施策を展開する事業で、関連予算を含む来年度一般会計当初予算案を２４日開会の市議会３月定例会に提出した。

　事業は「地域の要望への迅速な対応」「権限・財源の強化」「地域の実情に応じた施策の展開」の三つの視点を踏まえ、同地域の道路・施設などの整備や、それぞれの地域の特色を生かした独自の地域振興策などを実施する。

　道路・施設等事業は８億４１７２万円（前年度比２億５８４０万円増）。内訳は農道・農業用施設関連事業が１８４０万円、林道・林業用施設関連事業が１億５８０３万円、市道・橋梁（きょうりょう）関連事業が５億１５２９万円、河川関連事業が１億５０００万円。

　前年度比で約１億円の増額となる河川関連事業は、主に水害対策が目的。台風による大雨で谷川があふれ、２０１６年から３年連続で内水氾濫が発生した北川町曽立地区の浸水対策事業などが計上されている。

　道路・施設等以外の各地域の新規・主要事業は、北方地域が荒平公園施設改修事業（新規）に８４０万円、ＥＴＯランド速日の峰施設維持管理事業（同）に５５５万円、道の駅「北方よっちみろ屋」施設維持管理事業（同）に３１３万円、鳥獣被害防止総合対策事業（継続）に２５８３万円など。

　北浦地域が漁業共同利用施設更新事業（新規）に３３６１万円、北浦漁港製氷施設整備支援事業（同）に１０００万円、県港湾関係事業負担金（継続）に５６００万円、漁港修築事業負担金（同）に３５２０万円など。

　北川地域がスクールバス購入事業（新規）に８０６万円、旧下赤小学校教職員住宅解体事業（同）に２８３万円、交通安全施設等整備事業（同）に２２６万円、道の駅「北川はゆま」機能強化事業（継続）に２億２７００万円など。

　その他の取り組みとしては、今年度中に各地域の「延岡合衆国地域振興プラン」を策定し、計画に沿って事業を展開。各総合支所が作成・配布する「総合支所だより」もリニューアルする。