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本のお医者さん(4)延岡市立図書館・伊藤いつ子さん

本紙掲載日:2021-02-27
7面

修理しながら「面白そう」−よみがえらせる技術磨く

 延岡市立図書館で本の修理を専門に行う伊藤いつ子さんは、本に関わる仕事に就いて約50年になる。同館に勤め始めたのは、同市緑ケ丘の聖心ウルスラ学園短期大学(2011年に閉校)の司書を定年退職した後からだ。

 同館での勤務は12年目だが、修理を始めたのは6年前。技術は本を読んだりインターネットで調べたりして、独学で身に付けた。窓口業務の合間に修理を続け、腕を磨いた。

 ただ、利用者に対応している間にのりが乾いてしまうことが何度もあった。片手間では集中できなかったため、物が置かれていた事務所の机を整理し、今の作業空間を確保した。

 「誰でもできるように」と、自分なりのマニュアルを作成。本がどんな状態だったか、どのように修理したかを書き記す確認表の必要性を申し出て、用意してもらった。「これを見れば履歴が分かる。何回目の修理なのか、どこが壊れやすいのかなどが分かれば、買い換えの目安にもなるし、本を守る対策が立てられる」と話す。

 年間約200冊を読む読書家でもある。「好きなジャンルは小説。面白い本に出会ったら、その作者の他の本も制覇したくなる」という。最近は、孫に読み聞かせするための絵本を手にする機会も増えた。

 独特の視点で選ぶこともある。残念ながら人為的に傷つけられた本もあるが、「ボロボロになる本は人気の証し。実際、直していて『面白そう』と思ったことは何度もある。だから、年季の入ったものを借りることもあります」と言う。

◆折り目は付けないで

 作業中は「どうすれば上手に修理できるのか」を常に考える。ただ、どうしようもないときもある。折り目が付けられた本もその一つ。電気ごてでしわを伸ばすが、跡は消えない。「気になるけど、しょうがないか」。納得できないまま、修理済みの場所に並べた。

 救える本がある一方で、〃完治〃させてやれない本もたくさんあった。だからこそ、まだまだ「腕を磨きたい」と思う。「今まで独学なので、どこかで修業してみたいです」。〃患者第一〃の姿勢を貫く。(おわり)


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