一つ岡幼稚園ゆりぐみ−今年も元気に一句

卒園を前に披露−楽しかったこと、悔しかったこと…

　延岡市北一ケ岡の学校法人聖心学園「一つ岡幼稚園」（小笠原大介園長）の年長クラス「ゆりぐみ」の園児１９人はこのほど、卒園を前に俳句を作った。同幼稚園の伝統として長く続けられており、作品は父母の会が発行する文集「ともしび」に収録される予定という。

　同幼稚園では毎年４月、年長クラスへの進級に合わせ、園児たちに小林一茶の俳句集が配られる。園児たちは四季を通じて１句ずつ覚え、今年は５０句ほどを覚えたという。

　今回の作品は、一年間の園生活や園の行事を振り返りながら楽しかったこと、悔しかったことなどを俳句にしたもの。ゆりぐみ担任の甲斐真理子教諭によると、今年のゆりぐみの園児たちは外遊びが大好きで、寒い冬の時期でも「タグラグビー鬼ごっこ」を楽しむなど元気で明るく、仲の良いクラスだという。「今年はコロナ禍で例年と違う一年となりましたが、それでも、みんなが元気に登園してくれたことが何よりうれしかったです」

　１３日に開かれる同幼稚園の卒園式を前に、１９人の俳句を紹介する。

おいもほりたのしかったよまたしたい（是則ふうが）
ぼーるあてたのしかったよおにになる（安東りゅうせい）
たんじょうびうれしかったよありがとう（緒方ゆうま）
かどまつでうしをかざったおもしろい（白石はると）
おいもほりたのしかったよおいしいよ（河原あきと）
かるたとりかるたをさがすみつけたよ（吉田あさひ）
みかんがりたのしかったよままにあげた（小川かずひろ）
めでたじしししまいかぶってたのしいよ（川畑なおい）
めでたじしししまいもっておどったよ（甲斐れんたろう）
ひもごまがたのしかったよがんばるぞ（山口はるま）
おにごっこつかまっちゃいそうどうしよう（細川あいり）
おまつりがたのしかったよまたやろう（日吉るい）
まらそんでいちいになれずくやしいよ（鈴木あやは）
まらそんでいっぱいはしってつかれたよ（岩下こまち）
おもしろいおとまりかいでげきみたよ（梅本ゆきえ）
まらそんでこけてちがでたくやしいよ（平田あいる）
たなばたがきれいだったよおほしさま（佐藤うるは）
みかんがりたくさんとれてうれしいよ（御幡みふゆ）
ひもごまでまわらなかったくやしいよ（依本あや）