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女性の守り神「虎御前」開帳

本紙掲載日:2021-03-20
8面
次々と参拝客が訪れた大貫町の虎御前神社
別府町の虎御前社を参拝する家族連れ

家族連れ−安産祈願、出産のお礼に

 「春分の日」の20日は、女性の守り神として知られる「虎御前」の祭礼日。延岡市大貫町、同市別府町の虎御前神社には、安産祈願や出産のお礼参りに訪れる人たちの姿が見られた。


◆柳田さん家族がおもてなし−大貫町

 大貫町の虎御前神社では、朝から雨が降る中、次々と参拝客が訪れ、柳田太宏さん(50)家族らが赤飯や紅白餅、お守りの麻ひも、ろうそくを用意してもてなした。

 浜町の東貴秋さん(29)、紀帆さん(29)夫妻は、2月に生まれた長女歩李ちゃんを抱いてお礼参り。貴秋さんは「コロナ下で出産の立ち会いができなかったので、無事に生まれて良かった」、紀帆さんは「実りある人生を一歩一歩、歩んでほしい」と話した。


◆地元の青葉会「麻緒」など配布−別府町

 別府町の虎御前社では、地元の高齢者クラブ「青葉会」の女性たちが午前7時からおもてなしを行った。

 生後8カ月の洵太ちゃんのお礼参りという西階町の毛利結衣さんは、両親らと訪れ、無事の出産を報告。ちょうど1年前、結衣さんのおなかの中にいたという洵太ちゃんは、つかまり立ちをするなど元気な様子を見せていた。

 同神社では、身に着けてお産をすると丈夫な子どもが生まれると伝わる麻で作ったひも「麻緒」と、火をともして祈ると短い時間でお産が済むと伝わる短いろうそくを安産祈願者に渡すのが伝統となっており、「お護符」(紅白餅)も一緒に配った。

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