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Y染色体で出身地を推定

本紙掲載日:2021-03-22
3面
講演する清水健史さん

科学捜査のトリビア・清水さんが講演−延岡

 県警察本部刑事部科学捜査研究所の前副所長で日本赤十字社県赤十字血液センター医薬品営業所管理者の清水健史さん(61)=延岡市出身=がこのほど、延岡市社会教育センターで開催された市民大学第8回講座で講演、「科学捜査のトリビア『Y染色体DNAによる出身地の推定と身元確認』〜貴方は縄文人?弥生人?〜」のテーマで話した。

 清水さんは1978年、延岡高校卒。86年、熊本大学大学院薬学研究科修了後、県警本部入り。元日本DNA多型学会理事、現日本法科学技術学会理事。男性だけが持つDNA「Y染色体」から出身地を推定し身元確認に役立てようという、「Y染色体からの出身地推定研究」に携わっている。

 研究は、宮崎県警のみが保有するシステム。国内のY染色体研究としては最大という県内在住者を中心に1700人を超える口腔(こうくう)内細胞のサンプルを採取するとともに、父系出身地情報を収集。Y染色体DNA型と地理的分布を解析後、得られたDAN型と出身地情報をデータベース化し、出身地検索システムを作成するというもの。しかし、いまだ世界中のどこも研究を確立できていないのが現状という。

 Y染色体は男性だけが引き継ぎ、原始時代の先祖まで、基本的にはほぼ同じものが引き継がれる。「遺伝の上流である父親、祖父などの出身地近辺に同型のY染色体が分布しているのではないか」との仮説に基づいている。

 清水さんは、研究の経緯や成果を踏まえ、科学捜査やDNA型と身元確認、Y染色体DNAと「姓」との関係、Y染色体DNAによる人類・日本人・宮崎人の分類と起源などについて、研究者の立場から分かりやすく解説した。

 Y染色体の解析から分かるという、アフリカ大陸から地球規模での人類の移動や縄文人と弥生人の区別について清水さんは、「ハプログループ(Y染色体の分類)を基に縄文人(旧石器時代人)は3〜4万年前に、弥生人(渡来人)はその後2500年前にそれぞれ宮崎エリアに流入してきたと考えられる。酒豪か酒に弱いかはアルコールを代謝する酵素の有無に関係し、飲めない遺伝子を日本に持ち込んだのは弥生系の渡来人では」と紹介した。

 また、県内に特有の名字「黒木」「甲斐」「日高」などについてハプログループに傾向が示唆されたことや、「興梠姓」と「黒木姓」の「神漏岐山」(かむろぎやま、高千穂町)を縁とする興味深い関連性などについても言及した。

 同研究、システムの活用方法については、「現場資料からの出身地情報推定による被疑者の絞り込みや捜査の推進、南海トラフ巨大地震など大規模災害時の身元不明者の身元確定の円滑化および迅速化などが期待される」とした。

 最後に清水さんは現職の立場から、献血への協力を呼び掛け講演を締めくくった。

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