新型コロナ−６日、３０人未満

５日、感染者１人死亡

　県は６日午前、新型コロナウイルスの新規感染者が３０人未満の見込みと発表した。また、５日に感染者１人が亡くなった。新型コロナ感染者の県内での死者は２３人目で、第４波では初めて。詳細は午後４時に発表する。


◆延岡市職員１人が感染

　延岡市の読谷山洋司市長は６日午前、市健康福祉部の２０代男性職員が新型コロナウイルスに感染したことが判明したと発表した。市職員の感染は３人目。

　市によると、男性職員は経理業務を担当。４月２７日に倦怠（けんたい）感などの症状があり、同２８日は発熱などの症状が出たため、休んで市内の医療機関を受診した。その後いったん熱が下がり、同３０日は出勤したが、午前１１時以降に体調の不安を訴え早退。発熱などの症状が出たため、今月１、３、４日に市内の医療機関を受診し、５日にＰＣＲ検査を受け、陽性と判明した。

　市によると、男性職員と特定の市民による長時間の接触はなく、同じ職場内で発熱などを発症している職員は出ていないという。男性が勤務する課の業務は停止せず、平常通りとした。行動歴や濃厚接触者の調査などについては、延岡保健所で対応している。

　読谷山市長は「引き続きマスク着用、３密回避、アクリル板越しに対応するなどの感染防止対策を徹底したい。気になったらすぐに診察を受けるよう、職員に徹底していきたい」と話した。


◆感染経路不明の割合も増加−宮崎市で２例のクラスター

　宮崎市は４日、市内の二つの事業所で職場クラスター（感染者集団）が確認したと発表した。５日には新たに４３人の感染が分かった。同市内で感染者の発表が４０人を超えるのは、１月２０日以来で延べ３回目。今月に入り５例発生したクラスター関連の感染者と、感染経路が不明な感染者の割合も増えている。

　同市によると４日までに、同市内の事業所で従業員が感染するクラスターが２例確認された。同市でのクラスターは２１、２２例目となる。２例の関連性はないとみられている。

　５日までに、２１例目の事業所では同市在住１８人、西都市在住１人の計１９人の従業員の感染を確認。２０〜６０代で男性５人、女性１４人で、４日時点で同事業所では数十人規模の検査を実施予定としていた。

　２２例目の事業所では、いずれも同市在住の３０〜５０代の男性３人、女性２人の感染を確認。４日時点では残る数人の検査を行う予定としていた。

　また５日までに、同市１８例目となった接待を伴う飲食店のクラスターで、新たに同市在住の従業員と来店客の２０〜６０代の男性２人、女性２人の新規感染を確認。関連する感染者は２０人になった。クラスター２０例目の接待を伴う飲食店では、新たに同市２０代女性従業員の感染を確認し、関連感染者は８人になった。

　同市の４日発表の新規感染者は１６人で、いずれも同市のクラスターやこれまでの感染者との接触歴があった。

　５日発表の４３人のうち、クラスター関連は１６人。感染者と接触歴があったのが１３人。１４人は同日時点で感染経路不明で調査を進めている。