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園児がアユの稚魚放流

本紙掲載日:2021-05-12
7面
アユの稚魚に触れる園児
バケツからアユの稚魚を放流する園児たち

日向市東郷町・やまげほいくえん

◆「元気に育ってね」

 日向市東郷町の認定こども園「やまげほいくえん」(河野義郎園長、55人)の3〜5歳の園児33人が11日、近くを流れる耳川へアユの稚魚を放流した。

 園児たちに川に親しみを持ってもらおうと、耳川のうち同町内の河川工事を県日向土木事務所から請け負っている五幸建設、あさひ産業、田村産業、甲勝建設の4社が、地域貢献活動の一環で企画。同河川の一部を管理する耳川漁業協同組合(都甲哲郎組合長)の協力で初めて実施した。

 体長約10センチの稚魚40キロ分(4千尾)を用意。園児たちは4班に分かれ、小さなバケツに入れた稚魚の感触を確かめた後、「元気に育って」の願いを込めて優しく川へ放った。

 園児たちは「アユはスピードが速くてびっくりした」「少し気持ち悪かったけど、大きくなってほしい」と感想。

 河野園長(52)は「本園は自然に恵まれており、豊かな自然を生かした体験をできる限りさせていきたい」と話した。

 あさひ産業工務係の荒井正平係長(32)は「最近は川で遊ぶ機会も減ったが、川に興味を持ってもらい、アユと共に成長してほしい」と願っていた。稚魚は秋に成魚になる見込み。

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