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2期連続の減収増益−宮崎太陽銀行

本紙掲載日:2021-05-14
1面
2021年3月期決算を発表する林田洋二頭取

21年3月期−経常利益14億9000万円

 宮崎太陽銀行(林田洋二頭取)は13日、2021年3月期決算(20年4月〜21年3月)を発表した。経常収益は117億8400万円(前期比1・7%減)、経常利益は14億9000万円(同12・9%増)で2期連続の減収増益となった。当期純利益は11億6600万円(同7・4%増)。

 減収の主な要因は、有価証券利息配当金の2億2100万円の減少など。経常収益は前期比で2億1300万円減少したが、期初業績予想の112億円を5億8400万円上回った。

 増益の主な要因は、前期計上した株式等償却がなかったことや役務取引等費用の減少など。経常利益は前期比1億7100万円増え、期初業績予想の6億円を8億9000万円上回った。

 業務粗利益は前期比2億5500万円減の92億5300万円、経費は同2100万円増の82億8700万円で、本業の利益を示すコア業務純益は同1億9900万円減の9億9000万円となった。

 貸出金の期末残は前期比208億2900万円増の5224億6700万円。このうち中小規模事業者等向け貸し出しは、同247億6800万円増の3051億6500万円。地元事業者の事業内容の深掘りとコミュニケーションの緊密化に注力した結果としている。

 預金は個人、法人向けとも増加し、期末残で前期比478億4300万円増の7016億9700万円。自己資本比率は前期比0・12ポイント低下の9・60%となった。

 22年3月期は、新たなビジネスモデル構築と顧客本位の業務運営に取り組みつつ、新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえ、経常収益110億円、経常利益10億円、純利益は7億円の減収減益を見込む。

 林田頭取は新型コロナウイルス感染症を見据え、「あらゆる業種が影響を受けている。お客さまと一緒になって伴走型の支援に取り組んでいくことが一番大事だと考えている」と話していた。

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