初夏の園花盛り−色とりどり２００種３００本

私設バラ園「Ｈａｎａ―Ｈａｎａ」見頃−高千穂町田原

　高千穂町田原の私設バラ園で、２００種３００本のバラが見頃を迎えている。ピンク、紅、黄など色、形も多彩なバラが園内で咲き、ミツバチが花の周りを飛んでいる。

　山田賢二郎さん（７０）と奈須たづ子さん（７０）手作りのバラ園。趣味のバラ栽培が高じて、２０１０年から山田さん所有の田んぼを整備して栽培。少しずつバラ園の面積を広げながら品種や本数を増やしてきた。

　１３年からは「ＲｏｓｅＧａｒｄｅｎＨａｎａ―Ｈａｎａ（ローズガーデンハナハナ）」と名付けて一般公開を始めた。

　約１０００平方メートルの園内にはいくつも小道があり、バラのアーチをくぐるなどイギリス庭園の雰囲気が味わえる。花がクリーム色で中心に近づくほどピンクになる「ピエール・ドゥ・ロンサール」、ピンクのつるバラ「フランソワ・ジュランビル」などがあり、品種名を書いた名札が掲げてある。また、ジギタリスやポピーなどの草花１００種も多様な色の花を咲かせている。

　２人によると、今年は例年より１週間から１０日ほど早く、今月の大型連休中に咲き始めた。今月いっぱいが見頃という。見学は可能だが、新型コロナウイルス感染症予防のため、園のベンチやトイレなどを使わないこと、マスク着用、他の人たちとの距離を保つことなどを呼び掛けている。

　バラのとげによる傷は絶えず、年間を通して雑草取りや害虫駆除など手間をかけながら育てている２人。奈須さんは「バラの色、香り、形、すべてが好き」と笑顔。山田さんは「皆さんに見てもらい喜んでいただくのが一番うれしい」と話している。

　場所は国道３２５号「田原新橋」西詰めを右折して約３００メートル。バラの模様をした屋根瓦が目印。