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重症化の半数は65歳以下

本紙掲載日:2021-05-20
1面

第3波と傾向に変化−県

 県は19日、第4波で重症化した10人のうち5人は65歳以下だったと公表した。約8割が高齢者だった第3波と傾向に変化が出ており、改めてすべての世代に感染防止対策の徹底を呼び掛けている。

 県感染症対策室によると、19日時点で県内の累計感染者は2881人で、変異株疑い感染者は323人。5日以降の変異株疑い検査は、判定不能を除くとすべてが変異株陽性で、県内は完全に従来株から変異株に置き換わっている。

 変異株については「感染しやすい、年齢に関係なく重症化しやすい」などの可能性が指摘されているが、まだ正確な情報はない。

 県内では第3波に比べ、若い世代の感染が多く、クラスターの場面も飲食店に限らず、教育・保育施設、会食の場など多様化。高齢者施設の協力などで高齢者の感染は比較的抑えられている。

 19日、知事会見に同席した県医師会の河野雅行会長は「変異株の詳細は分かっていない点も多いが、個人でできる対策は従来株と同じ。市中感染も広がっており、強い危機感を持っている。行動要請への協力でなんとか医療崩壊は防ぐことができているが、これ以上のゆとりはない。あらゆる場面で感染防止の徹底を」と呼び掛けた。

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