情報誌「ア・エ・ル・ミサト」発行

３地域の魅力がぎっしり−美郷町

◆人、見どころ、食…・ＰＲに主眼、充実の内容

　美郷町はこのほど、町の魅力を紹介する情報誌「Ａ・ｅ・ｌｕＭＩＳＡＴＯ（ア・エ・ル・ミサト）」を発行した。Ｂ５判オールカラーの３２ページで、西郷、北郷、南郷の魅力的な人たち、見どころ、おいしい物がぎっしりと詰まっている。

　冒頭を飾るのは西郷。石峠レイクランドの見開きをプロローグに、特産の美郷栗にスポットを当て生産者や加工に関わる人たちのこだわり、クリを使ったスイーツなどを紹介している。

　北郷からは、火伏せ地蔵として知られる宇納間地蔵尊を取り上げ、県内外から参拝客が訪れる大祭の風景や、地域の至る所にあるお地蔵さん、それにちなんだ銘菓などを掲載。日本三大備長炭の一つとされる「日向備長炭」の製炭に情熱を注ぐ人たちもピックアップした。

　南郷からは、お湯がトロトロでまろやかな「南郷温泉山霧」と、温泉にちなんだ化粧品などの特産品を。また、渡川のお母さんたちによる昔ながらの「煮しめ」の作り方を図解付きで掲載した。

　このほか、町内の伝統行事や人気スポットなどを落とし込んだマップ、「浪漫」と「グルメ」をテーマにした「日帰りトリップ」コース、それぞれの地域で活躍する人たちを紹介する「美郷を作る人」など充実した内容となった。

　情報誌は一昨年、商工、観光関係の担当者らを中心に構想が持ち上がり、昨年夏から取材を開始。約１０カ月かけてインタビューや写真撮影など取材を重ねてきたという。

　編集のリーダーを務めた町企画情報課の川西ゆきみさんは「観光ではなく、美郷町を知ってもらうためのＰＲに主眼を置き、中身の濃いものができた。子育て世代で、まだ美郷町に来たことのない人たちが手に取って『行ってみよう』と思ってもらえたら」と話している。

　５千部を印刷し、町役場と支所、商工会などに配布しているほか、町のウェブサイトからは電子書籍として閲覧できる。問い合わせは町企画情報課（電話美郷６６・３６０３）。