校章が茶葉、三ケ所小児童が茶摘み

天ぷらも味わう−五ケ瀬

　五ケ瀬町立三ケ所小学校（藤川貴司校長、６１人）の全校児童は２６日、同校茶畑で茶摘み体験を行った。校歌に茶畑が登場し、校章には茶葉が３枚描かれているなどお茶が身近な同校の伝統行事。

　児童は、釜炒（い）り茶などを生産している「坂本園」代表の坂本建吾さん（５４）＝同町三ケ所＝に教わりながら同校運動場西側にある約３アールの茶畑で茶葉を摘んだ。

　経験がある児童は、上の方の柔らかい新芽３、４枚を慣れた様子で選んで摘み、テンポ良く袋に入れた。初めての１年生は、上級生や教職員に摘み方や選び方を優しく教わると、懸命に手を伸ばして丁寧に摘んでいった。

　作業後、各学年の代表児童らが「初めてだったけれど、楽しくいっぱい取れて良かった」「（昨年より）背が伸びたのでいっぱい取れた」などと感想を発表した。

◆お茶で炊いたご飯も給食に

　摘んだ茶葉は坂本さんが今後、釜炒り茶に製茶して各児童に渡す。一部は、お茶で炊いたご飯や茶葉を混ぜた米粉パンとして給食に提供する予定で、この日も早速、茶葉の天ぷらが出された。児童は、自分たちで収穫した茶葉の天ぷらを口に入れるとおいしそうに笑みを浮かべていた。

　「大人になってもこの茶摘みを思い出しながらお茶を飲んでもらいたい」と坂本さん。６年の廣本昊太さん（１１）は自宅近くに茶畑があり、生産者らが茶葉を収穫する姿を見ているという。「６回目で、茶摘みに慣れていたのでいっぱい取れて楽しかった。お茶は好き。（収穫は）大変そうなので、大事に飲みたい」と話した。