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デジタル社会実現へ

本紙掲載日:2021-06-03
3面
地方が取り残されないデジタル化推進の大切さを述べる河野知事

全国知事会の推進本部−政府への提言案まとめる

 全国知事会(会長・飯泉嘉門徳島県知事)のデジタル社会推進本部(本部長・村岡嗣政山口県知事)はこのほど、ウェブ会議を開き、デジタル社会の実現に向けた提言案を取りまとめた。今月の全国知事会議に諮り、政府に提出する。

 5月にデジタル改革関連法が成立、9月にはデジタル庁が新設されるなど、デジタル化社会構築に向けた取り組みが本格的に始まる中で、全国知事会としても政策提言を行っていく必要があることから提言案を取りまとめることにした。

 提言案の主な柱は、誰一人取り残さない人に優しいデジタル化を目指し、高度情報通信ネットワークの形成、多様な主体による情報活用環境の整備、人材の確保・育成、国と地方の協議の場の設置といったデジタル社会を支える基盤の抜本的な改善・強化など。

 河野知事は提言案に賛成の立場で、地方が取り残されないデジタル化推進の大切さを挙げ、「デジタル化こそ地方の活力をもたらしていく大きな道具。地方にこそ力を入れ、目配りする必要がある」などと述べた。

 ウェブ会議後、河野知事は国と地方が連携して進めていくデジタル化について、「全ての県民が恩恵を受けられるようになることが重要。大都市優先で整備が進み、都市部の一極集中が上書きされることは避けるべきとだと地方の側から政府に訴えていきたい」と話していた。

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