日向東ＲＣ鮫島哲也賞−富島中ラグビー部へ

競技だけでなくボランティアも

　日向市の日向東ロータリークラブ（日向東ＲＣ、江川昌義会長）は５月２８日、富島中学校（向江修一校長、４３９人）のラグビー部（緒方善弘顧問、岩倉吏臣〈りお〉主将、３０人）に鮫島哲也賞を贈った。

　表彰式は同校校長室であり、江川会長が「鮫島哲也さんはスポーツ振興、学術、芸術振興などに非常に力を入れられていた。この賞は鮫島さんがお亡くなりになられた後、文化やスポーツ振興に努めた個人や団体を表彰しようと日向東ＲＣが独自に創った賞」などと概要を説明し、岩倉主将に表彰状を手渡した。

　岩倉主将は「コロナ禍で九州、全国大会が開催されるか分からない。県大会が最後かもしれないので、そこに向けて日々の練習に励んでいきたい。相手チームをリスペクトし全力で戦いたい」、緒方顧問は「チームの競技力だけではなく、心の成長を考えて指導している。周囲から応援されるチームを目指してきた。認めていただき、子どもたちのやる気、目標である全国上位入賞につながればいい。感謝の気持ちでいっぱい」と話した。

　同校ラグビー部は、１９８３年の創部で今年３８年目。県内では常に上位の成績を収め、１７〜１９年には県中学総合体育大会を３連覇、県中学校体育連盟から表彰を受けた。

　これまでに九州大会を４回制覇、全国大会にも４回出場。九州大会は現在２連覇中、全国大会では１８年に３位入賞を果たし、県スポーツ協会の「スポーツ優秀賞」を受賞した。

　また、競技面だけでなく、学校内外でのボランティア活動にも積極的に取り組み、朝の校内や学校周辺の清掃活動を選手自らが意欲的に実践。その姿は他生徒の模範となっているという。

　日向東ＲＣは１９７５年５月２８日の創立で今年４７年目。鮫島哲也賞は２０１５年の創立４０周年記念式典で、故鮫島哲也パストガバナーの功績と遺志を継承しようと創設。新型コロナウイルス感染症拡大により表彰のなかった昨年を除き、中学校の生徒会や部活動など同部を含む６団体に贈っている。