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音楽の灯をともし30年そして、これから(5)

本紙掲載日:2021-06-09
6面

若手団員に聞く〜座談会より〈上〉

▽日曜夜の練習はつらいけど、自分が楽しいから―小滝さん
▽やめたら終わり、意地で続けているところある―渡邊さん
▽フルートを吹かない生活は考えられない―加藤さん
▽自分の世界とこんなにも違うんだ―小坂さん
▽椛山先生の影響を受けまくっています―熊田さん

 人口減少、デジタル化の進展、コロナ禍。時代が大きく変化する中、若手団員は延岡フィルハーモニー管弦楽団(=延フィル)のこれからをどう見据えているのか。小滝雄太さん(31)=コントラバス、会社員、延岡市桜園町=、渡邊祥吾さん(29)=トロンボーン、中学校教諭、日向市向江町=、小坂厚子さん(27)=クラリネット、会社員、延岡市稲葉崎町=、加藤智大さん(29)=フルート、会社員、同市粟野名町=、熊田祐子さん(37)=バイオリン、中学校講師、日向市財光寺=の5人に語ってもらった。


−−まずは、入団のきっかけを教えてください。

〈小滝〉宮城県出身で、就職を機に延岡で暮らすことになりました。職場の先輩に延フィルに入っている方がいて、入社して最初に届いたメールが「延フィルに入りませんか」でした。その先輩の楽器もコントラバスで、僕の同期伝いに「コントラバスを弾いている新入社員がいる」といううわさを聞き付けたようです。

〈渡邊〉宮崎市出身ですが、採用時に日向市内の中学校に赴任することになり、こちらで暮らすことになりました。県内の吹奏楽部出身者にとって、音楽監督の椛山達己先生は憧れの存在です。椛山先生の下で学ばせてもらいたいと思ったのが、入団のきっかけです。

〈小坂〉音楽大学を卒業し、1年間の音楽留学を終えて帰郷しました。延岡シンフォニック吹奏楽団を少し手伝っていた時、県北吹奏楽祭の会場でたまたま椛山先生にお会いして、以前お世話になったことがあったので、あいさつしました。そしたら「小坂さん、(延フィルの)次の練習から参加しませんか」と声を掛けてもらって。あの時会っていなかったら入団していなかったと思います。

〈加藤〉小滝さんと同じ宮城県出身で、同じ会社の同期です。就職して初めて九州に来ました。ずっと吹奏楽を続けてきましたが、社会人になり住む場所も変わり、人生の大きな転機を迎えたので、オーケストラに変えてみてもいいかなと、自分でインターネットで調べて延フィルにたどり着き、見学を申し込みました。

〈小滝〉確か、見学させてもらった当日に、その場で入団申込書を書かされた記憶があります。

〈加藤〉僕もそうだったと思います。

〈熊田〉私は椛山先生の教え子です。日向市の財光寺中学校吹奏楽部が吹奏楽コンクール全国大会で金賞を受賞した時に部長を務めていました。当時はクラリネットを吹いていました。その時の椛山先生の指導があまりにもすごくて、音楽の先生を目指したのも椛山先生の影響です。影響を受けまくっています。

−−皆さん働きながら、家庭生活を送りながらのオーケストラ活動です。どういう時に大変さを感じますか。

〈小滝〉一番きついなと感じるのが、日曜日の夜の練習です。午後9時すぎまで練習して翌日朝から仕事なので、そういう時に大変さを感じますね。

〈小坂〉私も日曜日の夜の練習が一番つらいです。あとは、延フィル以外にやりたい音楽活動があるのですが、それをいつするか、スケジュール調整が難しいです。コロナ禍になってからは余計にそうです。

〈熊田〉私は個人練習の確保に苦労しています。どうにか時間を見つけて必死に練習しています。

〈加藤〉団全体のことで言うと、団員みんな社会人なので仕事の都合で練習に参加できないことがあります。パートによっては人数がゼロの日もあり、本番まで毎回違うメンバーで曲を仕上げていく難しさを感じています。仕方のないことでもあるのですが。

〈渡邊〉僕は子どもが生まれたばかりで、まだ生後3カ月なのですが、その子どもを任せて練習に行く時の後ろめたさといったら。妻の理解の下、何とかやっております。
それでも続けていらっしゃる、その理由は何ですか。

〈小滝〉自分自身が楽しいから。それが一番じゃないかと思います。たぶん、みんなそうじゃないでしょうか。それと、コロナ禍になって余計に思うのですが、お客さんの前で演奏して「良かったよ」「ありがとう」って言ってもらえると、日曜日の夜の練習はつらいけど、自分も楽しいし人にも楽しんでもらえる活動っていいなと。それで続けているところはあります。演奏会に友人を招待するのですが、初めてクラシックの演奏会に来たという人もいて「小滝君と知り合ったことで世界が広がった」と言ってもらい、うれしかったことがあります。

〈加藤〉シンプルに音楽と楽器が好きなので。フルートを吹かない生活は考えられません。

〈熊田〉練習することが楽しいですね。オーケストラはファンタジックな世界です。曲から物語を連想し、それをどう伝えようかと考えながら練習しています。

〈渡邊〉僕はトロンボーンを吹いているのですが、トロンボーンは和音のハーモニーをつくる楽器です。一人で吹くより複数人いた方が絶対に楽しい。単純に合奏が楽しいから続けています。あとは、音楽教諭なので音楽を教える身として、自分が演奏することをやめたら終わりかなと思っていて、意地で続けているところもあります。

〈小坂〉私は、ずっと音楽活動をしている人としか会ったことのない生活を続けてきたので、入団して楽器、世代、考え方も違う団員の皆さんに出会い、自分の見てきた世界とこんなにも違うんだと戸惑う部分もありましたし、もう少し自分の視野を広げないといけないなと感じています。

−−活動する上で迷うこと、悩むことはありますか。

〈小滝〉さっき加藤さんも言っていましたが、アマチュアのオーケストラなので練習に毎回、全員が参加できるわけではありませんし、「ものすごく上手に演奏したい」と思っている人もいれば、「週に1回の息抜きで楽器に触れる時間があればいいかな」と思っている人もいます。いろいろな背景を抱えた人たちが集まって、そこで一つの音楽をつくっていくということは、なかなか難しい作業です。でも、みんなの思いが一つにならないと良い音楽はつくれませんし、それがアマチュアの大変さかなと最近感じています。

〈渡邊〉音楽的なことに関しては、椛山先生がしっかりと道筋を示してくださるので、ほとんど迷うことはないのですが、昨年から小滝さんと僕は、椛山先生が不在の時に練習の指揮者を任されることがあって。そういう経験をすると、椛山先生に頼ってばかりじゃ駄目なんだなと痛感しています。

〈加藤〉演奏会のたびに思うのですが、どうやって延フィルに興味を持ってもらい、演奏会に足を運んでくれる人を増やすのか。悩みというより課題です。聞いてくれる人がいないと、僕らの存在意義もなくなってしまいます。そもそも若い世代はクラシックに興味がない。少なくとも僕の知り合いにクラシックを聞く人はいません。100人に「好きな音楽のジャンルは何ですか」と聞いた時、クラシックが1位になることは絶対にない。演奏会に足を運ぶハードルをどう下げるか。プログラムを工夫したり宣伝の方向性を変えるなど、いろいろ考えていかないといけないなと感じています。(つづく)

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