うそ電話詐欺、被害防止へ

日向署が指定書−笹野西区ＯＡクラブに交付

◆自動通話録音機を貸し出し

　日向署（垂水洋一署長）は１１日、日向市の笹野西区ＯＡクラブ（会長・弓削哲郎市高齢者クラブ連合会会長、２７人）に、「うそ電話詐欺被害防止推進モデルクラブ指定書」を交付した。同署管内では初めての取り組み。

　交付式は同署の署長室であり、垂水署長がうそ電話詐欺の現状や今回同クラブに貸し出す自動通話録音機について触れ、「率先した取り組みにより、地域全体の防犯意識高揚につながることを期待している」とあいさつ。弓削会長に指定書を手渡した。

　指定を受けた同クラブには、同署が所有する自動通話録音機のうち４台が貸し出され、署員が機器を設置するほか、振り込め詐欺などの講話などが行われるという。

　自動通話録音機は、固定電話に接続すると、発信者に対し「振り込め詐欺などの犯罪被害防止のため、会話内容が自動録音されます」など警告音声が流れる。警告メッセージ機能のほか、高音質自動通話録音機能、非通知電話着信拒否機能、着信許可・着信拒否機能などが備わっている。

　弓削会長は「詐欺被害を防ぐため、会員と頑張りたい。連合会でも状況を伝えながら、市全体で被害に遭わないようみんで徹底していきたい」と話した。

　日向署によると、管内では昨年から今年４月末まで、うそ電話詐欺による被害は発生していない。一方、電子メールを介し、ウェブマネーや現金を振り込ませようとした未然事案が昨年２件発生している。