椎葉村長選・黒木氏が初当選−無投票で決まる

支持者ら祝福、喜び分かち合う

　任期満了に伴う椎葉村長選が１５日に告示され、前副村長の黒木保隆氏（６６）＝無所属＝のほかに立候補の届け出はなく、同氏の初当選が無投票で決まった。同村長選の無投票は２期連続。

　黒木氏は、３月１１日まで行われていた村議会３月定例会の閉会後、議員に村長選に挑戦すること、辞職願を椎葉村長宛てに提出したことを伝え、出馬を表明した。

　１５日は、村役場横駐車場で出陣式を行い、集まった約１５０人の支持者に支援を呼び掛けた。その後、選挙カーに乗り込むと村内をくまなく回り、立候補受け付けの締め切りの午後５時を過ぎても遊説を行った。

　選挙事務所に帰って来たのは同５時４０分ごろ。集まった支持者らに祝福を受けると共に、万歳三唱で喜びを分かち合った。

　尾前秀久後援会長は「村民の幸せのために精いっぱい頑張る村長になってくれると信じている」。椎葉晃充村長は、「これからは十分に村民の方々の意見を聞き、自分の思いを村民に訴え、議会の皆さんと共に素晴らしい計画を打ち立て、実行していただきたい。私も晴れ晴れとした気持ち。優秀な村長が生まれました。安心して任していける」と激励した。

　黒木氏は「十数カ所を遊説させていただき、『これだけの人が集まってくれるのか』と本当に本当に胸にしみるものがあった。その責任の重さをひしひしと感じている。村民の声に真摯（しんし）に寄り添い、椎葉ならではの行政を突き進んでいきたい」と決意を述べた。

　１４日現在の選挙人名簿登録者数は、２３３２人（男性１１８２人、女性１１５０人）。当選証書の付与式は、２１日午前１０時から村役場３階大会議室で行われる。

【略歴】同村上椎葉出身。延岡西高卒後の１９７３年４月に役場入り。税務（現税務住民）課長、議会事務局長、福祉保健課長、総務課長などを歴任し、２０１１年７月から今年３月まで副村長を務めた。