労災・交通事故ゼロヘ−延岡地区建設業協会

安全推進大会、防止対策を再確認

　延岡地区建設業協会（木村健一会長）は１８日、延岡市愛宕町の延岡建設会館で２０２１年度安全推進大会を開いた。「持続可能な安全管理〜未来へつなぐ安全職場〜」をスローガンに、協会加盟事業所から約８０人が参加して労働災害、交通事故などの防止対策について理解を深めた。

　「人命尊重」を理念に、１９２８年から続く全国安全週間の一環。冒頭、木村会長は技術者や若い担い手の確保・育成を課題として取り上げ、「週休２日制をはじめ、フルハーネス型安全帯の導入など時代の流れに沿って労働安全活動に取り組み、建設業界の安心、安全なイメージの拡大を図りたい」とあいさつ。

　来賓の読谷山洋司市長は、建設業が暮らしの土台づくりの源になる存在と強調、「日頃から延岡のまちづくりにご尽力いただき感謝している。安全、安心な職場でやりがいを発揮してほしい」。

　延岡労働基準監督署の大野一喜署長は、涼しい休憩室の整備や、小まめな水分・塩分補給などの熱中症対策に触れ、「体調不良の時に言い出しやすい雰囲気も大事だと考えている。現場での声掛けを活発にしてほしい」と、働きやすい職場づくりを呼び掛けた。

　また、延岡警察署の久留米英樹署長は、４月に延岡で発生した死亡事故に言及。「気象条件や運転者の意識、体調などが運転に相当の影響を及ぼす」とし、「状況に応じて速度を調整するなどの配慮が交通事故のリスクを減らす。漫然と運転するのではなく、意欲的な安全確認を心掛けてほしい」と訴えた。

　この後の安全講話では、延岡労基署の田邊圭安全衛生課長が、労働災害発生状況や実際に起きた作業中の災害事例、熱中症対策について、グラフや写真を使って解説。参加者は安全意識の重要性を再確認していた。

　大会では優良事業所・個人の表彰式もあった。

　被表彰者は次の通り。

【優良事業所】不二建設（佐藤雄二代表取締役）司建設（甲斐司代表取締役）
【優良個人】三村千代子（岡田工業）古田俊秀（可愛工業）高須聡（山崎産業）田口勝彦（八作建設）猪狩一史（東栄建設）山口顕（伊東建設）一瀬隆志（盛武組）矢野直孝（三井工業）三重野徹（湯川建設）