談話室−新総務部長は延岡市出身の米田さん

旭化成延岡支社、佐藤さんは東京へ

　「実は延岡出身なんです。勤務はもちろん初めてです」と話すのは、旭化成延岡支社総務部長に７月１日付で就任する米田昌樹さん（５２）。延岡支社の総務部長を地元出身者が務めるのは初めてという。東京本社に赴く前任の佐藤彰洋さん（６０）からバトンタッチを受ける。

　大貫町出身で小中高校と野球に打ち込み、延岡西高時代は主将も務めた。同社では３０年間営業一筋に国内外で活躍し、前任は本社のレオナ樹脂営業部長。今年４月、延岡に赴任していた。

　２月に異動の内示があり、４月に着任。「これまで約３カ月にわたって佐藤さんから仕事を引き継いできました。（ふるさと勤務は）不思議な気持ちですが、会社での地位と出身者という二つの立場で頑張りたい」。

　「生まれ故郷ですし、誰よりも地元愛は強いと思っています。来年は会社創立１００周年。イベントなどを通じて地域を盛り上げたい」と抱負。同社の陸上競技部長でもあり、その大仕事の一つがニューイヤー駅伝。「東京時代は正月は帰ってきて延岡で迎えていましたが、来年からは群馬県で新年をで迎えることになります」。今年は５連覇を逃したが、来年はもちろん目標は優勝。

　佐藤さんは、東京本社で人事的な課題などに取り組むという。支社では陸上部の部長を兼務したほか、会社の内外で数多くの役職を負わなければならない立場。「いろいろ数えると７０近くになるかもしれません。着任当時は土日にかかわらず有形無形の仕事が入っていました」と職責の重さを振り返った。

　延岡を離れるにあたって「旭化成アビリティの社長時代からお世話になってきましたが、移り住んで約３年。とても良いまちで何より人の温かさに囲まれて過ごさせてもらいました」と感謝。

　佐藤さんらが発足させた「地域活性化チーム」も「骨粗しょう症対策の早期発見、早期予防」をテーマに市と一緒に取り組んできた。「これからが楽しみだったのですが」と感慨深そうだった。

　写真は、７月１日付で旭化成延岡総務部長に就任する米田さん（右）と東京本社の人事企画室に赴く佐藤さん（撮影時のみマスクを外しています）。