土木建設事業者、ＩＣＴ化を推進

本紙掲載日：2021-07-06

3面

年間活動計画案などを承認した県建設業ＩＣＴ推進コンソーシアム第１回総会

県内２４社がコンソーシアム

◆副会長黒木氏（旭建設）、河野氏（日新興業）－宮崎市で第１回総会

　県内の土木建設事業者など２４社で構成する県建設業ＩＣＴ推進コンソーシアム（岡﨑勝信会長）の第１回総会が６月２９日、宮崎市のＫＩＴＥＮビルで開かれた。会員事業所の代表者らが出席し、今年度の年間活動計画を承認するなどした。

　同会は県内の土木建設業界のＩＣＴ（情報通信技術）化を推進していくことで、業務の生産性の向上やより魅力ある職場環境を構築し、業界全体の発展につなげていくことを目的として、昨年１２月に設立。総会は会の発足後、初開催となる。

　岡﨑会長は「中小企業１社で単独で取り組むのは難しい。入札などでは各社競争相手だが、技術を向上させる点では同じ業界の仲間。ともに研さんし、業界全体として原価や導入コスト縮減などの果実につなげていきたい」とあいさつ。

　会では、ＤＸ（デジタルトランスフォーメーション、企業がデジタル技術を活用してビジネスモデルなどを変革すること）やＩＣＴ関連会社の担当者を招いての勉強会の開催や先進企業の視察などを盛り込んだ年間活動計画案を承認。役員選出では旭建設（日向市）の黒木繁人社長、日新興業（延岡市）の河野孝夫社長を副会長に選ぶなどした。

　顧問や新加入事業者の紹介に続き、黒木社長が業界のＩＣＴ化の必要性について講話。「ＩＣＴに取り組まなければ、生産性の向上や人材確保などいろんな問題が解決しない。目線を高くして業界を盛り上げ、子どもが将来なりたい職業のトップ５に入るよう取り組みたい」などと語った。

　また、同日は総会終了後、県の永山寛理副知事が「宮崎県におけるｉ―Ｃｏｎｓｔｒｕｃｔｉｏｎの取り組み」と題して基調講演。建設現場にＩＣＴを活用する取り組みや国の動向、支援制度などについて述べた。